不動産のM&A③
・会社の資産は、簿価が1億円の土地(含み益1億円
・会社の負債はゼロ、自己資本は1億円
この状態で、土地を売る、とした場合に、売手としては、
(1)土地を売る
(2)会社をまるごと売る
という2つの選択肢があります。
次に(2)ですが、
1億円の土地を持っている会社を売る場合、
会社の売買ということで、M&Aとなります。
M&Aで売る場合は、
公認会計士が、その会社を査定して、株価を計算します。
これをデューデリジェンスといいます。
デューデリジェンスをする場合は、
貸借対照表の左側の資産は、
すべて時価(実勢価格)で評価します。
貸借対照表の右側の負債は、
隠れた負債がないか、隠れ負債をチェックします。
そうすると、帳簿価格では1億円の土地も、
時価の2億円と評価されるのです。
そうすると、その分、株価計算上は、自己資本が増えます。
デューデリジェンスによる株価評価は、
自己資本(時価)に、のれん代を加えて計算されます。
ここでは、のれん代は無視して、
M&Aによる株価=自己資本(時価)とすると、
価は2億円と評価されます。
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