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2023年3月10日 (金)

なぜ、そんなに現預金を積み上げるのか④

貸借対照表を拝見すると、

現預金が月商の2倍、3倍ある一方で、

負債に長短借入金がどっさりある、

というケースをまだまだみかけます。

「なぜ、借金をしてまで現預金を抱えるのですか?」

と聞くと、「何かあったときのために。」と言われます。

しかし、借金し続けることだけが、その対策ではないのです。

 

④生命保険を解約しなさい

 

コロナ禍に突入した直後、

顧問先でパチンコホールを運営する会社が大打撃に陥りました。

当初、パチンコ店がクラスターの原因になっている、

などといった風評被害もあって、その業績被害は甚大でした。

日銭が入る商売とはいうものの、

導入した遊技機の支払い、銀行借入返済など、

待ったなしの状態の支出がいくつもありました。

 

その時に、生命保険を数本、解約しました。

申し入れて3日で振り込まれました。

その解約返戻金で、当面の資金繰りを切り抜けました。

同時に、コロナ融資の手続きも進めて融資を受け、

資金繰りの危機を、乗り越えたのです。

 

その会社では、利益が出ていたころに、

全額損金の生命保険をどんどん増やしていました。

解約返戻金の出口としてどう処理するのか、ということも課題でした。

当初、先代の退職金支給時に全部解約して、相殺する予定でした。

その折に、コロナ禍がやってきたのです。

業績が大赤字に入ることは明確だったので、

保険解約金が営業外利益に計上されても、

最終利益がマイナスになることは、はっきりしていました。

まさに、「何かあったとき」に役立ったのです。

 

法人での役員生命保険は、会社の金融資産です。

特に損金計上した保険料は、

貸借対照表には入らず、簿外資産となります。

現状は保険料の最大4割までが損金計上可能ですが、

数年前までは、全額損金計上の保険商品がたくさんありました。

全額損金保険を活用した、という方も多いと思います。

それら損金計上の保険は、有効な簿外金融資産です。

解約すれば、3日ほどで着金するのです。

 

わざわざ銀行借り入れをして、

現預金を日ごろから積んでおく必要はないのです。

そのような生命保険の簿外資産があれば、それでいいのです。

それこそ、マサカの坂の時に、使えばいいのです。

それには、

自分の会社の生命保険の解約返戻金が、

いくらあるのか、すぐに確認できるようにし、

把握しておいてほしいのです。

 

(古山喜章)

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