不況と闘い 耐えられる体質体力に変えよう
2,アメーバー経営とは何
京セラ創業者 稲盛和夫氏が自ら考案した管理手法です。
アメーバー経営手法とは、小組織(アメーバー)の小集団ごとにリーダーを決め、部門採算する。収支は明確にして、次の小集団に渡し、全員が利益貢献するという管理手法である。
会社が大きくなれば一人ひとりの貢献度は目にも見えずらく、誰かがやってくれるであろうというもたれ意識や、一人個人の充実感も貢献度も感じなくなってしまう大企業病に陥ってしまいます。大組織の中へ小さな個は埋没してしまのです。
生産性とは投入に対して産出がいくらかといった算数割り算の計算ではありますが、実は、人間の持つ心の問題なのです。
自分の働く職場の仲間と協力して働き、お金として計算された価値利益を生み出しているのです。自分も一人として努力し貢献して、目に見える化をしてくれてはっきり解るようにする。その結果、「よし、もう少し頑張れ 結果が出るように工夫してみる」といった態度を示してくれるようになります。
背にオミコシの重さを感じ、大きく掛け声を出して汗を流し持ちこたえ、参加している実感、充実感を味わえば、人間は嬉々として重さの苦しみが快感になるのです。
組織に埋没してしまわない、一人ひとりが生き生きと働く組織にしないといけない。大きな組織になると働く一人ひとりの充実感が感じられなくなる欠点があるのです。稲盛氏は 最初に働いた会社、松風時代の中小企業での職場体験でそれを感じとったのでしょう。
(井上和弘)
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