投資育成会社がやってきました②
先日、顧問先の会長から報告がありました。
「投資育成会社ってご存知ですか?
実は、先日、会社までお越しになったんです。
それで、要件は、わが社の株を持っていただけるそうなんです。」
そもそも、投資育成会社というのは、どういう会社なのでしょうか?
投資育成会社は、今から60年前に、
「中小企業投資育成株式会社法」という法律に基づいて設立されました。
国によって設立された会社でした。
そして、日本のベンチャーキャピタルの草分け的存在と言われています。
ベンチャーキャピタルとは、
将来的に高い成長が見込まれる未上場企業に投資する会社です。
今風にいうなら、ファンドですね。
ただし、ファンドのように、短期間で売り買いするわけではなく、
一度投資すると、長い間持ち続けます。
歴史ある中小企業には上場を求めず、
安定的な配当を期待するという点が特徴的です。
ITや半導体、バイオといった成長産業だけでなく、
製造業・卸売業・小売業といった成熟業種への投資も多いです。
東京、名古屋、大阪の3つの拠点に
それぞれ投資育成会社があります。
・東京中小企業投資育成株式会社
・名古屋中小企業投資育成株式会社
・大阪中小企業投資育成株式会社
の3社です。
現在では国の関与は弱い特殊会社という扱いになっています。
特殊会社は、法人税、固定資産税がかかりません。
決算書を見ると、びっくりします。
(福岡雄吉郎)
« 投資育成会社がやってきました① | トップページ | 投資育成会社がやってきました③ »
コメント