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2023年4月20日 (木)

固定金利か変動金利か ➂

アメリカの金利が上がり、

日本の物価が上がり、日銀総裁が変わり、

銀行担当がささやいてきます。

「そろそろ日本の金利も上がりますよ。

 変動ではなく、固定にされたらいかがでしょうか?」

そのささやき作戦に、悩まされる経営者が多いのです。

 

➂短プラでどうでしょうか

 

「タイボ+スプレッドの変動でお願いします、

と銀行担当に行ったら、

“変動なら、短プラ+スプレッドでどうでしょうか?”

と言ってきました。」

という社長がおられました。

 

正直、驚きました。

「短プラ!

そんな死語を使う銀行がまだあるんですか!」

と思わず言ってしまいました。

 

短プラは、「短期プライムレート」の略称です。

一年以内の短期貸付で、銀行別に定められた、

信用力の高い優良企業に貸し出す時の最優遇金利、とされています。

しかし、それは銀行が自ら言っていることです。

この10年で言えば、法人融資に短プラを使うケースは、

ほとんどみられなくなりました。

その理由は、その金利がアホみたいに高いからです。

最優遇でもなんでもないのです。

 

日本銀行が短期プライムレートの金利を月ごとの統計で公表しています。

その中に、「最頻値」という、銀行が最も多く使う短プラ金利があります。

それを見ると、2009年1月以降、ずっと1.475%なのです。

私たちの顧問先では、

“タイボ+スプレッドで0.3%台の金利になりました!”

などと言ってきます。

それに比べて1.475%は、べらぼうに高いのです。

しかも、先の銀行担当は、それに+スプレッドでどうですか?

とのことです。

となると、軽く1.7%以上になるはずです。

 

「どこが最優遇金利なんだ!」と言いたくなるのも当然なのです。

おそらく、

「短プラ+スプレッドでどうでしょうか?」と提案されて、

「わかりました。それでお願いします。」

という、中小企業の社長が、今もおられるのでしょう。

だから、そのまま通ればラッキー、

と考えて、銀行担当は短プラ+スプレッドで提案してきたのです。

 

そもそも、2009年以降、1.475%のまま変わらない、

ということ自体、変動金利ではありません。

はっきりいって、固定です。

 

結局、冒頭の会社は、

別の銀行でタイボ+スプレッドで借りることになりました。

が、現状の相場観がわかる知識や銀行交渉の智恵がなければ、

高い金利で融資を受けることになるのです。

それだけ、不要なキャッシュを流出させることになるのです。

だから、

経営者は銀行融資に関する知識を蓄えておいてほしいのです。

 

(古山喜章)

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