決算書申告時期です①
3月決算の会社は、本決算が終わり、
これから決算書作成の時期を迎えます。
そこで、改めて決算書作成(税務申告)のポイントをお伝えします。
1.税額控除を使う
(1)「賃上げ税制」について、質問を受けることがあります。
あたかも、新しく出来た、と勘違いしそうですが、
この制度は、これまでも存在しています。
「所得拡大促進税制」です。
だいたい、顧問先の状況を確認すると、
顧問税理士さんが、決算を申告する際に、
この制度が使えるかどうか、確認している、
という会社が多いです。
アルバイト・パートを含む社員給与(役員報酬は除く)を、
前年度と比べて、1.5%以上増やしたら、
増加した給与額の15%が法人税から控除できる、という制度です。
控除額が30%になる上乗せ措置もありますので、
顧問税理士さんに、「うちは使えるの?」と聞いてみるのが良いと思います。
(2)試験研究費の税額控除
メーカーで研究開発を行っている、という会社は、
この税額控除を検討ください。
研究開発に投じた資金(材料費、労務費、経費)がまとまってあれば、
だいたい、その10%くらいは法人税が安くなる、という制度です。
サービス業は使いづらいのですが、
メーカー(製造業)であれば、使える余地が大きいです。
(福岡雄吉郎)
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