借入が多すぎる社長の発想②
世の中には、無借金会社もあれば、
借入過多、という会社もあります。
業績が上向かない会社には、
やっぱり、それなりの理由があるのです。
①不採算商品をカットしたら、資金繰りが苦しくなる
これを聞いて、ふつうは、「えっ?!」と思われるでしょう。
ところが、借入が多い会社の社長というのは、
真顔で、このように発言されるのです。
「いやいや、そもそも赤字なんですよ。
出血してるんですよ。出血を止めないと、死んじゃいますよ」
と言っても、理解されない、理解できないのです。
これは実例ですが、
原料を500万円で仕入れて、それに加工賃(人件費、経費)を加えて
販売している会社があります。
販売価格は、なんと、400万円です。
原料500万円で、売価400万円です。
加工賃が載っていない、限界利益ベースで、すでに赤字なのです。
なんで、こんなことをしているのか?と聞くと、
「他の商品で利益をとっていますので」
得意先別に調べてみると、
月商1億5000万円で、限界利益はたった100万円です。
限界利益100万円ということは、そこに加工賃がのっかれば、
真っ赤かなのは、明らかです。
こんな商売やっていては、儲かるはずがありません。
そこで、「いますぐ、この得意先は切ってください」
と伝えると、びっくりする答えが返ってくるのです。
(福岡雄吉郎)
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