借入が多すぎる社長の発想③
世の中には、無借金会社もあれば、
借入過多、という会社もあります。
業績が上向かない会社には、
やっぱり、それなりの理由があるのです。
①不採算商品をカットしたら、資金繰りが苦しくなる
「不採算の得意先を切ってください」
と伝えると次のような答えがかえってきます。
「この得意先は、わが社で一番売上が多い得意先です。
この得意先がなければ、わが社の売上は激減し、潰れます。」
→完全な売上至上主義の発想です。
売上がどんなに大きくても、赤字なのです。
しかも、限界利益ベースでほぼトントン。
ちょうど伸びている事業があるので、
そこに資源を投入したほうが、よほど将来性があります。
あるいは、次のようにもいいます。
「いま、ここでこの得意先を切ってしまったら、
資金繰りが苦しくなります。
実は、この得意先は、〆後20日で回収し、
原材料は〆後30日で払っています
つまり、「回収が早く、支払いが遅い」状態なんです。
なので、いま、この取引をやめてしまうと、
資金繰りが回りません。」
→目の前のその日しか考えていないから、この発想になります。
一瞬苦しいなら、銀行から借りるなどの発想を持って、
採算を向上させるべきです。そもそも赤字なのだから、
当たり前の話、取引をやめたら、お金が増えていくのです。
そもそも資金繰りが苦しいのは、全く儲からないこの得意先と
付き合ってきたからでしょう・・・
(福岡雄吉郎)
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