借入が多すぎる社長の発想④
世の中には、無借金会社もあれば、
借入過多、という会社もあります。
業績が上向かない会社には、
やっぱり、それなりの理由があるのです。
②うちが支払いをストップしたら、あの会社は潰れる
これも出てくるフレーズです。
かって、リストラをお手伝いした会社で、
まったく機能していない広告代理店(個人事業主)に、
年間で1,000万円以上支払っていました。
「社長、皆さんの話を聞いてみると、
この広告代理店への支払はカットしても問題ないです。
カットすべきです」
このように伝えると、
「いや、うちからの支払がストップすれば、
この代理店は、メシの種がなくなってしまう。
だから、やめられない」と言われました。
「他社のこと、心配している状況ですか?
大家族経営と言いながら、身内に甘くて、
社員に泣く泣くやめてもらうのに、そんなこと言っているんですか?」
とあきれました。
そして、今回お手伝いしている会社でも、
「この得意先は回収サイトが長いので、縮める交渉すべきです。
〆後4ヶ月は、長いですよ。せめて2カ月です。」
以前このように伝えたら、
「いやぁ、この得意先は業績が悪いので、
うちへの支払が2カ月縮まれば、資金繰りに行き詰り、更に苦しくなります。
交渉は様子を見てからで・・・・」
「いやいや、そんなこと言ってる場合じゃないですよ・・・
他社のことを心配する前に、自分のところが潰れますよ・・・」
思考がよーく似ているのです。
(福岡雄吉郎)
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