狙われやすい、経理担当社長夫人➂
千葉銀行と武蔵野銀行が、
金融庁から業務改善命令を受けました。
金融知識のない方々に、複雑な仕組債を大量に売りつけ、
銀行の利益優先に動いていたことが原因です。
スルガ銀行事件から数年で、同様の事件が起こるのです。
銀行員は常に、儲けのターゲットを探しています。
その有力候補の一角が、中小企業の経理担当夫人なのです。
➂若い銀行員をわが子・わが孫のように錯覚してしまう
社長夫人が経理担当の会社には、
銀行はできるだけ若くて活きのいい男性行員を、
担当にしようとします。
なぜなら、
そのほうがお金を借りてもらいやすいからです。
“そんなことないでしょ!”と言いたいかもしれませんが、
実際に、あるのです。
男女とも、若い異性が奮闘している姿には、弱いものです。
男性ドクターのところには、
製薬会社の若い美人のMRが薬を売りに行くのと同じです。
それだけで、薬がよく売れるのです。
ある会社で、
借りなくてもいいお金を短期間とはいえ借りてしまった、
経理担当の社長夫人に聞きました。
「どうして要らないお金を借りるんですか!」
するとこう言いました。
「いやぁ、うちの銀行担当がちょうど私の孫くらいの年齢で、
熱心にいろいろ説明してくれてねぇ…。
うちの孫もこんな風にがんばっているのかなぁ、
と考えると、応援してあげたくなってしまって…。」
完全に、情に流されているのです。
こうなると銀行支店長の思うつぼです。
女性経営者の元には、
若手でちょっとイケメンの男性行員を担当として送り込む。
そうすれば、わが子・わが孫のように錯覚して、
こちらの提案を了承するケースがそれなりにある、
ということを考えたうえでの銀行の作戦なのです。
おっさんの銀行員がいくら汗をかいても、
女性経営者にすれば、むさくるしいだけです。
それが若い銀行員だと、
“熱心だわ。”“少しくらい応援してあげても…。”に変わるのです。
経理担当社長夫人のもとに、
若い男性銀行員が来ているなら、
それは銀行から狙われている証拠なのです。
(古山喜章)
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