神の値上げ②
博多労務センター(仮称)の天神一郎社長(仮名)は、
2代目社長ですが、ここ最近は、ずっと悩んでいました。
最大顧客であり、従業員は、5000人を超えるX社は、
確かに売上が大きく、博多労務センターの総売上の15%を占めるくらいの最大顧客でした。
博多労務センターのお客様のほとんどは、
社員10~20名程度の中小企業が多く、
1000人を超える規模の会社は、X社だけでした。
ところで、なぜ、X社がお客様となっているか?
ですが、これは、今は亡き太郎氏(仮称)と、X社オーナーの縁によります。
ただし、X社がお客様になった当時は、
X社の規模は、社員200名程度でした。
その後、あれよあれよという間に、
規模が急拡大して、現在に至っているというわけです。
博多労務センターでは、X社の社員の
入退社から労基対応まで、全て一手に引き受けていました。
労基から連絡がある際は、X社ではなく、
直接、博多労務センターに電話がかかってきます。
「そんな、大口の得意先があるならいいじゃないか」と
思われる方も、ひょっとするといるかもしれませが、とんでもない。
X社は、人の出入りが非常に激しく、
都度、入退社の手続が発生していました。
社員は、5000人程度でしたが、
入退社率の激しさから、労務手続としては、
社員20,000人くらいの手続量だったとのことです。
博多労務センターでは、専属で5名の事務員が作業にあたっていたのです。
そして、報酬は5年ほど前から全くあがっていない、という状況だったのです。
(福岡雄吉郎)
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