銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい④
今や銀行融資に担保も個人保証も要らない時代です。
なのに、中小企業の銀行借入において、
いまだに担保も個人保証も、みかけるのです。
銀行融資に関する思い込みを変えることができず、
不要なリスクを抱える経営者が、まだ多くおられるのです。
④担保に頼らず事業性を評価しなさい
金融庁の方針では、
“担保に依存することなく、会社の事業性と
直近の財務状況を評価して、融資をしなさい。”
となっています。
特に、起業されて年数の浅い企業などは、
担保を求められても、そのような資産はありません。
そのため、日本では新規事業の企業が育たず、
企業数が他国に比べて少ない、
と、金融庁は判断しているのです。
また、歴史のある会社においても、
20年以上も前にリスケをした、銀行が債権放棄をした、
などという古い過去のことに捉われず、
ここ数年の財務状況や収益状況から事業性を
評価しなさい、となっています。
しかし、実際にはどうでしょうか。
事業性を評価する銀行員など、聞いたことがありません。
あいもかわらず、とりあえずは、
「融資に際して担保をお願いします。」
と求めてきます。
また、
それが当たり前だと思い込んでいる経営者が多いのです。
結局、個人保証にせよ、担保にせよ、
金融庁の方針がどうであれ、
銀行はいまだに要求すてくるのです。
言って通ればラッキー、な感覚なのです。
一方、
こちらに銀行融資を取り巻く現在の状況についての知識があれば、
そのようなことに流されることなく、
担保なし、個人保証なし、の融資を獲得できるのです。
だから、常にICOのブログや書籍に触れるなどして、
知識を蓄えて銀行交渉に臨んでほしいのです。
(古山喜章)
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