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2023年7月27日 (木)

経理担当者はこんな人がいい➂

経理担当がどのような人物かで、

会社の財務体質まで変わってきます。

多くの経理担当と接していると、

「こういう人は経理に向いているなぁ…。」

と思わされることがあるのです。

 

➂期日を過ぎたら立替の精算をしない

 

私がかつての会社で経理業務をしていたころ、

とにかく期日に厳しい先輩がいました。

その会社では、各部署の管理者が立替えて支払いをした場合、

毎月20日までの立替分は月末までに、

21日から月末までの立替分は、翌月15日までに、

精算をするルールとなっていました。

その期日を1日でも過ぎたら、精算を受け付けないのです。

 

次の精算に回す、というのではなく、

一切受け付けないのです。

立て替えたお金が戻ってこない、ということなのです。

その会社は多店舗展開をしており、当時で店長が50名ほどでした。

それだけの人数になると、ルールの徹底を厳しくしないと、

ルーズな者が出てくるのです。

それを甘めにして、

「今度から気を付けてください!」くらいで処理してしまうと、

結局いつまでも、期日を守らない店長がなくならないのです。

 

中には泣きついてくる店長もいました。

「すみません!どうしても本社にこれず、遅れました!

 そのお金が精算されないと、私のおこづかいでは大変なんです!

 頼みます!お願いします!」

そう言われても、

「そんな大事なお金なのに、どうして遅れるんですか?

 期日は知ってるでしょ。そんな泣き言受け入れていたら、

 月次決算の仕事が進まなくて困るんですよ。

 あきらめてください。」

と、その先輩は平気でいい返していました。

 

その先輩が立替精算をするようになって以降、

期日を遅れて精算にくる店長はいなくなりました。

きっちり守るようになった、という人が大半でしょうが、

遅れたら無理だ、とあきらめた店長もいたと思います。

 

とかく社内ルールというものは、ルーズになりがちです。

しかし、お金に関するルールがルーズになると、

ケジメのない体質になります。

それでは困るのです。

それに、期限内に業務が片付かず、生産性も悪くなります。

立替精算ひとつとっても、

期日に厳しいかどうかで、社内の体質に影響を及ぼすのです。

 

(古山喜章)

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