神の値上げ④
「いえ、仮に、X社との契約が終了したら、
いま専属で業務をこなしてくれている5名の職員は、
解雇しなくてはいけなくなるので、それを考えると・・・」
と一郎社長は、X社との契約終了に尻込みしていました。
しかし、X社との契約を終了すれば、
また新しいお客様を開拓すればよいのです。
また、今後の労働環境のことを考えると、
人手不足、売手市場は明らかであり、
その意味では、一時的に人が余剰であっても、
早々に吸収されるということが、予想がつきました。
そして、博多労務センター(仮称)は無借金です。
極端な言い方をすれば、しゃかりきになって、
利益!利益!と追求しなくても、
銀行返済に追われることなく、余裕はあるのです。
そういった点をふまえて、一郎社長には、
X社との契約を終了してもらいました。
契約終了にあたっては、こちらから契約終了させてください、
とは言いづらそうにしていたので、
報酬をこれまでの4倍程度で提示をして、
X社から断らせるように仕向けました。
で、その後ですが、契約を終了してから、
半年経過しましたが、一郎社長の顔は晴れ晴れしています。
「あれから、急にいくつか良い会社から
引き合いも来て、人余りに陥ることなく、
とても順調に経営できています。
そして何より、その後のX社は、様々な問題が噴出して、
かなりマズイことになっているみたいです。
あのまま続けていたら、間違いなく、今頃は社内大混乱でした。
社内からは、「神決断」だったと絶賛されています。
(福岡雄吉郎)
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