経理担当者はこんな人がいい②
経理担当がどのような人物かで、
会社の財務体質まで変わってきます。
多くの経理担当と接していると、
「こういう人は経理に向いているなぁ…。」
と思わされることがあるのです。
②出張先のホテルまでチェックされます
ある経営者が言いました。
「うちの経理担当はすごいですよ。
出張したときのホテルの内容までチェックされるんですよ。」
「どういうことですか?」と聞きました。
「宿泊料が高い安いはもちろんですけど、
朝食付きかどうかを必ずチェックするんです。」
「えっ、それで朝食付きだったらどうなるんですか?」
「こう言われるんです。
“朝食は出張しててもしていなくても、食べるでしょ?
出張だからといって会社が朝食を負担するのはおかしいです。
朝食料金は会社に返金してください。
今度からは朝食なしで予約してください。”
いやぁ、なかなかきついですよ。
ついうっかり朝食付きでネット予約してしまうことがありますから。」
とのことなのです。
経営者にそこまで言える経理担当は、なかなかおりません。
もちろん、他の社員にも同様の扱いで宿泊先を厳しくチェックします。
かといって、
利益が出ていないから節約のためにそんな厳しいことを
言っているのではありません。
むしろ、かなりの経常利益が出ています。
それでいて、支出に対してそこまで厳密にチェックするのです。
その経理担当の効果もあって、
会社全体にはどんなときも倹約ムードが定着しているのです。
だから当然、現預金が潤沢です。
細かなことではありますが、
そのようないわば憎まれ役を平気でできる経理担当がいる会社は、
支出に対してシビアな風土体質になってゆきます。
逆だと、会社のお金がポロポロこぼれてゆく体質になります。
経理担当の態度ひとつで、
支出に対する社風がここまで変わる可能性があるのです。
ご自身の会社はどうか、考えてみてほしいのです。
(古山喜章)
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