銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい②
今や銀行融資に担保も個人保証も要らない時代です。
なのに、中小企業の銀行借入において、
いまだに担保も個人保証も、みかけるのです。
銀行融資に関する思い込みを変えることができず、
不要なリスクを抱える経営者が、まだ多くおられるのです。
②既存の個人保証も外してもらえます
すでに個人保証を提供している融資でも、
個人保証を外すことはできます。なのに、
できない、と思い込んでいる経営者がまだ、おられるのです。
金融庁から銀行への指導では、既存融資に関しても、
経営者から個人保証に関する申し入れがあれば、外しなさい、
となっているのです。
「経営者保証に関するガイドライン」が、
平成26年、金融庁によって制定されました。
今もそのガイドラインにそって、
金融庁から銀行への指導が続いている状況です。
なので、既存融資で個人保証を付けているものがあれば、
まずは、銀行の担当者に来てもらうのです。そして、
「経営者保証に関するガイドラインに従って、
個人保証を外してください。」
とお願いします。
当然、その場で返事をもらえることはありません。
「わかりました。持ち帰って検討し、改めてお返事いたします。」
となるはずです。
そいて、大事なのはその先です。
おそらく、多くの銀行は、そのまま検討せずに放置します。
うやむやに済まそうとするのです。
せっかくついている個人保証を、自分が担当のときに外すのは、
不名誉な事、と受け止めるからです。
それに、後ろ向きなことなので、支店長にも伝えず、
そのままやり過ごそうとする銀行員が多いのです。
申入れをして、2週間を経過しても何の返事もなければ、
検討などされていない証拠です。
もう一度、その銀行員を呼びます。
「この間の個人保証を外す件、どうなったの?
おたくはガイドラインどおりには動いていないの?」
と、ちょっときつめに言います。
それでようやく、本格的に動き始めます。
これまで、このようなパターンが多かったのです。
既存融資の個人保証も、外せるのです。
外せばそれだけで、肩の荷が降りるはずです。
どうせなら、重たい荷物を降ろして、経営に邁進してほしいのです。
(古山喜章)
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