百聞は一見にしかず④
顧問先の土佐商店(仮称)は、
四国で水産業を営んでいます。
今回、ご紹介した土佐商店のケースは、
コストダウンしてもらった側ですが、
逆に仕入先、外注先から、
コストアップ(値上げ)の要請を受ける場合もあります。
この場合は、どうしたらよいのでしょうか?
土佐商店がまさにそうですが、
良い人は、コストアップを簡単に受け入れてしまいます。
しかし、果たしてそれでよいのでしょうか?
基本的に、長くお付き合いするという会社は、
共存共栄を考える必要があり、
一方的に搾り取る、ひたすらコストダウンを突き付けて、
脅す、恫喝する、という方針は賢明ではありません。
強存強栄、はトータルで見て、
プラスにならないと感じます。
特に、これから、
原料不足、資材不足、外注先不足となった場合に、
自分勝手な会社は、供給先、外注先から敬遠されます。
発注側が、選ぶ側ではなく、選ばれる側になる、
という状況も出てきます。
もちろん、その場合も、
コストアップの要求をそのまま受け入れることはせずに、
厳しいコスト交渉はすべきです。
取引は一回限り、という場合は、
徹底的にコストダウンを求める、
という姿勢で良いと思っています。
このコスト交渉では、
まさに、土佐商店が行った交渉方法を実行すればよいのです。
(福岡雄吉郎)
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