海外投資のワナ①
港不動産(仮称)は、
首都圏を中心に不動産業を営んでいます。
年商は60億円、営業利益率は5%、
総資産額は、100億円、自己資本比率は40%と、
湊社長(仮名)の経営手腕で、
一代でこの規模まで持ってきました。
湊社長から、総資産をもっと圧縮して、
筋肉質で、スリムな会社にしたい、
と相談を受けました。
現預金は、月商の1ヶ月程度、
資産の多くは、販売用不動産や、
貸付用不動産にまわっています。
また、投資有価証券(株式)投資は
行っておらず、一見すると、
堅実な不動産業のB/Sに見えます。
ところが、貸付金に5億円、
また、未収入金にも3億円ほど計上されています。
子会社かな?と思い、
質問をしてみたところ、
やはり案の定子会社でした。
これも、よくある話ですね。
「社長、この子会社はどんな会社でしょうか?
不動産関係で、別事業をやっているのでしょうか?」
「いえ、この子会社は、インドにある子会社です。」
「インド?!どんな会社でしょうか?」
「はい、水産関係の子会社ですね。」
「す、水産?」
さすがに予想できない回答でした。
(福岡雄吉郎)
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