百聞は一見にしかず⑤
仕入先、外注先から、
コストアップ(値上げ)の要請を受ける場合、
どのように対応すればよいのでしょうか?
この場合は、まず、
相手の本気度を探る必要があります。
受ける側からすると、
担当者から口頭でリクエストを受けるのと、
きちんとした文書でリクエストを受けるのと、
どちらが、プレッシャーがかかるでしょうか?
ふつうは、文書で受け取ったほうが、
プレッシャーがかかりますね。
なので、口頭で受けているうちは、
まだまだ、相手の本気度が足りていないので、
こちらも重く受け取める必要はありません。
バイヤーとして、値上げは根拠なく、
簡単に受けられないと何度も繰り返し、伝えます。
「値上げを要求される場合は、
文書で申し入れをお願いします」
などと伝えればよいでしょう。
・対象品目
・値上げ幅
・値上げ理由
・値上げ時期
・値上げの根拠(データ、数字を使って)
これらの項目が適切に記載されているかどうか、
見極めなければいけません。
中小企業は、こうしたことすら、
まだまだ十分に行えているとは言い難いです。
「原材料が10%あがったから、値上げ10%認めて下さい」
と言われたときに、
「今回値上がった原材料は、
こちらが購入している商品価格のうち、
構成比としては、10%程度ではないですか?
だから、原材料が値上がった分を、
そのままスライドするのはおかしいですね」
と、その場で、瞬間的に対応できなければいけません。
(福岡雄吉郎)
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