百聞は一見にしかず③
顧問先の土佐商店(仮称)は、
四国で水産業を営んでいます。
損益改善は、喫緊の課題ですが、
保管料の引き下げは、契約書を交わしたばかりであり、
さらに、一度、交渉に行って断られた経緯もあり、
「ムリ」という判断でした。
ここで、ダメもとで、
改めて文書でお願いをすることにしました。
「文書でも、難しいと思います」という声もありましたが、
口頭よりも、書面のほうが、
正式な感じがして、ひっ迫感や、
本気度が伝わります。
そして、期間をしぼって、
例えば、土佐商店の場合は、
「半年に限って」値下げを検討してもらうのです。
文書は、以下のような感じでまとめます。
=====
現在、役員はじめ、全社を挙げて企業努力を行っているが、
仕入値(魚価)が想定以上に高騰する一方で、
得意先様へ価格転嫁が思うように進まず、
各金融機関様に提出した損益計画から、大きく下振れしている
各金融機関様には、弊社の状況へのご理解とご支援を頂いているが
今後も、継続的にご支援頂くには、早急に損益を改善させる必要がある
倉庫使用料の減額について打診させていただいた際、
電力料高騰に関しては、十分なご配慮をいただいていること、大変感謝している。
上記状況に鑑み、いま一度ご相談を・・・
御社とは、会長様とのご縁で長期にわたりお取引を続けさせて頂き、感謝している。
色々な点で未熟な面がありますが、世代交代しても、ご縁は大切にしたい。
====
これを丁寧にまとめて、再度交渉した結果、
保管料は、半年間5%減額いただけることになりました。
・ダメもとで
・伝え方
は、やはり重要です。
(福岡雄吉郎)
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