新たな設備投資は本当にないのか?②
“即時償却が使える間に、設備投資しなさい!”
と言うと、
“もうやりきったので、やることがないです。”
と、おっしゃる場合があります。
本当にそうなのでしょうか?
②3Dプリンター
“3Dプリンターを導入して、即時償却しました!”
という会社がありました。
何に使うのかたずねたところ、
“試作品のパーツを作るのに、使います!”
と答えてくれました。
当然、3Dプリンターは、先端技術の機械ですから、
即時償却対象になるわけです。
この発想と行動力が立派です。
3Dプリンターも、活用の場が広がりつつあります。
試作品の部品もあれば、
旧型マシンの部品を成形している、という場合もあります。
これまでなら、
機械メーカーは、旧型マシンの部品の在庫を、
大量に抱えて対応していました。
機械が廃盤になっても、部品のみ取り扱う、
ということもありました。
その分、在庫コストは膨らんでいたのです。
が、その部品を3Dデータ化してしまえば、
必要な都度、3Dプリンターで、作成すればよいのです。
在庫は要らないのです。
モノをデータ化できる時代になってきたのです。
これは画期的です。
3Dプリンターが普及すれば、機械の部品はデータで買う、
という時代も見えつつあります。
そうなれば、
在庫コストも物流コストも、不要です。
“このような新技術機械を、ウチで活用する方法はないか?”
“後発ライバルなら、こんな新技術機械を使ってくるんじゃないか?”
“利益が出ている今のうちに、研究しておいたほうがいいんじゃないか。”
それに気づき、いち早く行動できる企業が、
ライバルとの優位性を獲得できるのです。
それにはいつも、おカネのある企業が戸惑わずに、
新たな一歩を踏み出せます。
だから、財務に明るくなり、
おカネを残す努力を怠らないでほしいのです。
(古山喜章)
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