百聞は一見にしかず②
顧問先の土佐商店(仮称)は、
四国で水産業を営んでいます。
損益改善は、喫緊の課題であり、
保管料について、専務に質問をします。
「あぁ、保管料ですか?これはもう下がらないと思います」
「なぜですか?」
「1年くらい前に、契約書を交わしたばかりです。
その契約書には、保管料は、5年間固定し、一切変更はしない。」
と書かれてあります。
「でも、いまのうちの状況からすれば、
頭を下げにいくべきでしょう。」
「はい、まぁ、そうなんですけど。。。
実は、半年前に一度、保管料の交渉にも行ってるんです。」
「誰が?」
「専務の私が、です。」
「で、そのときは何と?」
「契約書に書いてあるとおり、の一点張りでした。
むしろ、直近の電気料の高騰等で、
本来、価格を引き上げさせてもらいたい、
けれど、うち(相手先)は我慢している。
だから、値上げはムリ。と言われています。」
経理部長にも質問します。
「部長、この保管料ですが、
部長の目からみても、交渉は難しいですか?」
「ここは、ちょっと・・・・
さすがに、ここは下がらない、厳しいと思います。」
「お願いは、どうやって行ったのですか?
直接行って、頭を下げたのですか?」
「はい、お会いして、お話したのですが、ダメでした。」
「そうですか・・・、
では改めて依頼文書を作成しましょう。
百聞は一見にしかず、です。」
(福岡雄吉郎)
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