新たな投資に備えて「銀行交渉」の力を磨きなさい①
人手不足や諸物価高騰など、
経営環境は大きく変わろうとしています。
変化に対応するには、新たな投資も必要になります。
その投資へ向けて、
改めて銀行交渉の力を磨いてほしいのです。
①銀行による格付(スコアリング)を理解しておく
銀行は融資先の企業を格付け(スコアリング)します。
そのすべては決算書から経営指標を算出し、
各経営指標を点数化し、概ね10ランクに格付けします。
そのランク付けはこちらです。
当然、貸したお金は返してもらうことが前提です。
そのため、決算書をもとに、
お金を貸しても問題ないかどうか、
格付け(スコアリング)しているのです。
中小企業であれば、
上表の格付3~格付7には入っておきたいのです。
格付ランクが下がるほど、融資で良い条件を引き出すことは、
難しくなります。
その格付は次の経営指標による点数で決まります。
各経営指標の配点が書かれています。
その中でも、4.返済能力の配点が55点と最も高いのです。
全体の点数の約43%です。
それだけ銀行は、返済能力を気にしている、ということなのです。
逆に多くの経営者が重視する収益性は、129点のうちの15点です。
たった1割強なのです。
結局、銀行から融資を受ける際に、
良い条件で借りれるかどうかは、格付け(スコアリング)次第です。
ならば、その格付が高くなるように、
決算書に工夫をこらして作りこめばよいのです。
続く…。
(古山喜章)
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