税務調査 事例③
コロナ禍が本格的に明けて、
税務調査が活発化しています。
そこで、調査で見られるポイントとして、
代表的なものを列挙していきます。
③退職金はどこに行った?
今度は、個人の相続の話です。
資産家のオーナーがなくなると、
数年以内に相続税調査が入ることがあります。
その際は、
税務署が入手している様々な情報と
相続人による申告内容に、
大きな差がないか、調査されることになります。
例えば、実際に調査で、
こんなやりとりがありました。
オーナーは、これまで、
役員報酬、賞与を、全て現金で受け取っていました。
社員に対しては、振込支給ですが、
オーナーに対しては、現金支給で、
これまで、40年以上、会社を続けてきました。
オーナーがなくなる、3年程前に、
グループ会社の1つから、
退職金を受け取りました。
金額にして、5000万円です。
この5000万円も当然、
現金で受け取ったとのことでした。
しかしながら、
相続税の申告の際に、
この退職金(5000万円)が、
どうやら社長の個人財産として計上されていない、とのこと。
「オーナーの退職金はどこに行った?」
ということです。
(福岡雄吉郎)
« 税務調査 事例② | トップページ | 税務調査 事例④ »

コメント