確定申告は自分でしたほうがよい①
年末時期になると、保険会社をはじめとして、
各種控除証明書が自宅に送付されてきます。
経営者の立場の方なら、
年明け2月以降の確定申告時に、これらの証明書を使うはずです。
しかし、会計事務所に丸投げにしないことです。
自分で処理するから得することも、あるのです。
①医療費控除をうまく使う
医療費が年間10万円を超えた分、
最大200万円まで、所得控除することができます。
金額的には上限額がかなり高いです。
「そもそも医療費に10万円も使いませんよ。」
とおっしゃる方がおられます。
医療費は、何も病院やクリニックに通って払った分、
だけではありません。
ドラッグストアで風邪薬や絆創膏を買った。
疲労回復の栄養剤や肩こりの湿布薬を買った。
そのような内容でも医療費です。
病院やクリニックに通院するために使った、
公共の乗り物の交通費も医療費控除の対象です。
腰痛の持病があれば、マッサージ費用も対象です。
いろいろと積み重ねれば、
10万円を超えるくらいにはなるのです。
歯医者での治療も医療費控除に使えます。
「でも前歯はダメとか、矯正のためならダメとか、
歯医者はダメなのが多くないですか。」
とおっしゃる方がいます。
厳密に言えばそうです。
だから、厳密に言われないようにすればよいのです。
それは税理士に丸投げにせず、確定申告を自分ですることです。
税理士は申告内容が正しいかどうか、
チェックすることも仕事だ、と考えています。
当然、これはダメ、あれもダメ、といろいろダメ出しします。
「これくらいはいいだろう」と思うことが通用しません。
資格者の立場としては、当然のことです。
自分で確定申告すればどうでしょうか。
歯医者に行ったとして、
「これは厳密に言えば治療ではないけれど、
この歯医者には治療にも行っているし、医療費控除に入れておこう。」
といったこともスムーズに申告できるようになります。
グレーゾーンを限りなく白として活用できるのです。
確定申告もいまや電子申請の時代です。
申告時の領収書は自分で保管しておくだけです。
どこにも提出しないのです。
申告内容の細かな中身まで、
いちいち全てをチェックするほどの人員は、
今の税務署にはいません。税務署も人員不足なのです。
その代行をしているのが、税理士事務所です。
しかし、申告する側からすれば、
あまり厳しくチェックしないでほしい、というのが本音です。
それならやはり、確定申告は自分で資料を作成して電子申請する、
ということをやってみてほしいのです。
自分でやってみれば、意外に簡単にできるものなのです。
(古山喜章)
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