退職金、即時償却 最近の事例②
事例1)
都内の税務署に訪問しました。
退職金としては、10億円を超える多額の退職金です。
しかし、この会社の業績は素晴らしく、
10億円を支払っても、びくともしない財務体質でした。
もちろん、退任する社長の功績も十分にあります。
訪問当日、あらかじめまとめた資料、
この資料は
・○月○日に株主総会を開催しました
・役員退職金規程はこうなっています
・会社の業績はこうなっています
・なぜ、このタイミングで退職するのか
・退職したオーナーの功績
といった内容をまとめている書類ですが、
これに基づいて、ポイントポイントを
説明していきます。
対応してくれた税務署の担当者は、
愛想よく、話を聞いてくれました。
そして、
「金額だけ聞けば、確かに大きいが、
伺った話からは、
金額的にも大きな問題はないと思う」
と言われました。
だいたい、いつもこのようなやりとりをして、
最後に、「今日、こちらの税務署に伺ったということで、
受付の印をいただけませんか?」
と伝えるのです。
これまでは、「わかりました」といって、
わりとすぐに対応してもらえましたが、
今回だけは、「受付印は、絶対に押せない」
と言われました。これまでで初めてです。
最終的には、「今日来られたことは、
こちらもしっかり記録に残しますので」
と言われて、このまま進めても平行線なので、
引き上げてきました。
こちらとしては、印があったほうが、
確かに訪問したことが残ってよいですが、
実際に、印をもらったからOKで、印をもらわなかったからNG
ということは全くありません。
これは都内の会社でしたが、
今度は、静岡の会社でも、退職金をお手伝いしました。
こちらは、真逆でした。
(福岡雄吉郎)
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