焦げ付きが増える③
複数の顧問先で、
売掛金が回収できていない、
貸付金が回収できていない、
そんな事例を目にすることが増えてきました。
事例① 少額の売掛金回収が遅れています
福岡商店(仮)の社長に聞くと、
「督促はしていますが、
なんというか、もう開き直られちゃって、
督促しても効果がなくなっています・・・」
という返事が返ってきました。
こういうときは、文書です。
「いや、一応、文書も出してます。」
というので見てみると、
何度も、請求書を発送しているくらいで、
“督促状”とはいえない文書です。
こういうときは、プレッシャーを与えないと、
相手に響きません。次のようなかんじです。
「貴社が購入した、当社商品に対する買掛金は、●月●日現在、金××××円也となっております。当該残高については、再三にわたり請求しておりますが、本日までその支払がなされておりません。
よって、ここに残金の一括支払請求をいたしますから、●月●日までにお支払下さるよう催告いたします。
もし、上記期日までにお支払がなく、かつ、誠意ある回答のない場合には、当法人として不本意ながら法的措置をとらざるを得ず、現在、顧問弁護士と今後の対応について協議を重ねております。
- 月●日までに一切のご連絡がない場合、●●地方裁判所民事部宛で、貴殿を被告とする訴状を発送いたします。」
ご参考までに今後の大きな流れは、次の通りであります。
1)裁判所から貴殿に特別送達により訴状が郵送される
2)裁判所からは、指定期日に出頭すること、答弁書を1週間前までに出すこと、証拠などを準備して持参すること等を記載した呼出状が貴殿に届く
3)貴殿は、答弁書作成し裁判所へ提出するか、指定期日に裁判所に出頭する
4)放置すれば2週間から1ヶ月以内に、弊社主張通りの判決が言い渡される
5)判決が言い渡されれば、資産や給与が差し押さえられる
このような感じで文書を出すと、
すぐに連絡があり、効果てきめんです。
(福岡雄吉郎)
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