焦げ付きが増える④
複数の顧問先で、
売掛金が回収できていない、
貸付金が回収できていない、
そんな事例を目にすることが増えてきました。
事例②貸付金が返ってこない
多角化企業である、株式会社高輪商事(仮称)は、
創業会長の意向で、本業以外に、色々と手を出してきました。
その中には、当たったものもあれば、ハズレのものもあり、
一勝九敗といったところです。
それでも、出資する際は、本体に致命的な影響を与えるほどの
投資を行うわけではなく、かすり傷程度で済むくらいの
出資金額に抑えてきました。
このなかで、いま問題となっているのは、
ゴルフ関連の投資です。
「いまどきゴルフ?!」ですが、
創業会長には勝算があり、
数年前に、出資に踏み切りました。
しかし、当初の目論見は崩れ、
出資先の状況は芳しくなく、
資金繰りも相当苦しくなってきました。
ついには、開店休業状態になっています。
この出資は、2000万円ですが、
もはやこのお金が返ってくる見込みは、
極めてゼロに近くなっています。
高輪商事の方針としては、
1)できる限りの回収努力をする
2)回収できなければ、貸倒処理をして、損金に落としたい
です。
まずは、やれる限りの督促を行うことから
スタートしました。
電話、文書、訪問を繰り返しますが、
反応は、ありません。
文書については、
弁護士名義で内容証明を、
配達証明付きで送付しました。
経験上、たいていの場合は、
ここまですると、何かしらの反応がありますが、
出資先の社長は、完全に開き直っていて、
反応はありませんでした。
そこで高輪商事は、裁判することにしました。
(福岡雄吉郎)
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