案ずるより産むが易し③
蔵前工業の株主は、次のようになっています。
蔵前友代社長 67%
投資育成会社 25%
安藤氏(仮) 2%
伊藤氏(仮) 3%
宇藤氏(仮) 3%
3名の株主に昨年秋に手紙を出しました。
手紙には、
・これまではよかったけれど、これかからどうなるか分からない
・特に、インフレが中小企業に与える影響は大きい
・賃上げもしていかなければならず、利益は出ない
・配当もいつまでできるか分からない
・現金があるうちに買い取らせてほしい
・税理士に評価してもらった金額は●●円
といった内容を盛り込みました。
過去には目をつむり、
決して感情的にならず、
はらわたは煮えくり返っていますが、
感謝の気持ちを表しました。
手紙を出したところ、安藤氏は、
「過去主人が、他の株主から買い取った金額は、
もっと高い金額だった!」などと言ってきたそうです。
過去の経緯は、私も把握していませんが、
安藤氏の勘違いだったみたいで、
丁寧に説明して納得してもらったそうです。
残り2名は、特に問題もなく、
買い取りに応じてくれたさそうです。
ということで、意外にあっさり、
買い取りに成功しました。
株式買取交渉でご相談を受ける場合がときどきありますが、
ほとんどのケースは、案ずるより産むが易し、
杞憂で終わるケースが多いです。
(福岡雄吉郎)
« 案ずるより産むが易し② | トップページ | 小山昇氏の銀行対策はおかしい!⑥ »
「事業承継・M&A」カテゴリの記事
- 相続時精算課税制度が変わる⑤(2024.07.05)
- 相続時精算課税制度が変わる④(2024.07.04)
- 相続時精算課税制度が変わる③(2024.07.03)
- 相続時精算課税制度が変わる②(2024.07.02)
- 相続時精算課税制度が変わる①(2024.07.01)
コメント