案ずるより産むが易し①
都内台東区で製造業を営む
蔵前工業(仮称)の蔵前道代会長(仮名)は70歳、
その娘の蔵前友代社長(仮名)は45歳です。
蔵前会長、社長は人望に優れ、
事業経営は順調に推移してきました。
総資産は22億、純資産は20億、
自己資本比率は90%
売上高は10億円、経常利益は5000万円
毎期毎期、長い時間をかけて、
盤石の財務体質にもってきました。
経営は、道代会長から友代社長に大部分が引き継がれ、
道代会長にとって、残す宿題は、1つになりました。
それが、株主の整理、です。
蔵前工業の株主は、次のようになっています。
蔵前友代社長 67%
投資育成会社 25%
安藤氏(仮) 2%
伊藤氏(仮) 3%
宇藤氏(仮) 3%
道代会長の持株はゼロです。
上から2番目の投資育成会社は、
以前のブログでもご紹介しました。
一番問題なのは、
安藤氏、伊藤氏、宇藤氏3名の持つ株式です。
この3名の株主の存在が、
ずっと道代会長の頭の片隅にあり、
ご相談に来られたのです。
今回で、3回目のご相談でした。
最初の相談は、2年前でしたが、
次の相談は、1年前、そして今回です。
相談した当時は、「よし、この方針でやってみます」
となるのですが、やっぱり、いざやろうとなると、
ためらいが出てくるものです。
気付けば、2年が経過していた、というわけです。
(福岡雄吉郎)
« 働く人が集まらない! | トップページ | 案ずるより産むが易し② »
「事業承継・M&A」カテゴリの記事
- 相続時精算課税制度が変わる⑤(2024.07.05)
- 相続時精算課税制度が変わる④(2024.07.04)
- 相続時精算課税制度が変わる③(2024.07.03)
- 相続時精算課税制度が変わる②(2024.07.02)
- 相続時精算課税制度が変わる①(2024.07.01)
コメント