案ずるより産むが易し②
蔵前工業の株主は、次のようになっています。
蔵前友代社長 67%
投資育成会社 25%
安藤氏(仮) 2%
伊藤氏(仮) 3%
宇藤氏(仮) 3%
道代会長(仮称)、友代社長(仮称)が、
3回目の相談に来られました。
「今年こそは、この3名の株主から、
株式を買い取りたいです。」
そのためにアドバイスをしてほしい、ということでした。
道代会長は、蔵前工業の3名の株主に対して、
良い感情をもっていません。
3名の株主は、全て、元役員、従業員の奥様あるいは子供です。
もともと、元役員、従業員に株式を持ってもらっていましたが、
3名ともなくなり、奥様あるいは子供に引き継がれました。
道代会長が、先代から経営を引き継いだときに、
元役員、従業員との間で、
色々と確執があり、それが、今なお、感情的には、
受け付けなくなっています。
とはいえ、このままでは娘の友代社長がやりづらい、
ということで、意を決し、株式買取に関する手紙を書いて、
反応を見ましょう、となりました。
会長、社長からすると、どうしても、
3名の株主に対して過去の様々な感情が沸きあがります。
この文書については、株主の感情にも配慮して、
そこは、私が第三者の客観的な立場で、
若干のアドバイスをして、書き上げてもらいました。
そして、いざ勝負の時を迎えました。
(福岡雄吉郎)
« 案ずるより産むが易し① | トップページ | 案ずるより産むが易し③ »
コメント