利益は出れども、お金は残らず
単発でご相談をいただきました。
北陸地方で、不動産事業を営まれる
福井商事(仮称)の福井専務からのご相談です。
福井専務は、30代前半、
福井商事の2代目経営者として、
経営の勉強をしながら、日々の実務にあたっています。
その福井専務の相談は、
次のような内容でした。
「当社は、不動産事業を営んでおり、
そこまで商いは大きくありません。
ただし、安定的に利益は出せております。
しかし、会社の資金はといいますと、
これが全くたまっておりません。
後継者として、一応、財務、税務も勉強していますが、
なぜ、お金がたまらないのか、
どこに問題があるのか、いまいち、掴めずに悶々としています。
客観的な視点で、何が問題なのか、
アドバイスを頂きたいです。」
“黒字だけど、お金は残らない”
というのは、珍しい話ではありません。
リーマンショックのときなどは、
この傾向が顕著で、
特に不動産のデベロッパーは、
直前期に過去最高利益を出しておきながら、
次の期に、資金繰りに行き詰まり、
経営破綻してしまった、という会社がありました。
いわゆる黒字倒産です。
福井商事(仮称)は、不動産会社とはいえ、
賃貸中心で、土地、建物の仕込みはやっていません。
そういう意味では、
比較的事業が安定しやすい不動産賃貸業で、
なぜ、そうなっているのか、
まずは、福井専務に質問するところからスタートしました。
(福岡雄吉郎)
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