「小山昇氏の銀行対策はおかしい!」へのコメント②
これまで、「小山昇氏の銀行対策はおかしい!」と題して、
20回にわたって書かせていただきました。
その間、いろいろとコメントをいただきましたので、
ご紹介させていただきます。
コメントを寄せていただいた皆様、ありがとうございます。
今回ご紹介するのは、小山氏の
“銀行からは借りられるだけどんどん借りなさい”
という考え方についていただいた、コメントです。
以下、いただいたコメントです。
私は30名弱の機械メーカーを
親から引き継いでこれまで11年、経営しています。
引き継いだころは年商の2倍近くの借入金があり、
私の社長人生は借入金をどうやって返していくかでした。
幸い現在では借入金は年商の1/3、自己資本率も70%近くになりました。
いつもこのブログを拝見しながら、参考にさせてもらいました。
この11年間で当社に対しての銀行の対応は大きく変わっています。
当然良い方です。
当座貸越枠(タイボー+スプレッド)も年商分あり、
連帯保証人も外れています。
現在もあの借入金があったら、会社は閉めていたと思います。
現在の資材の高騰、人手不足、外注加工の値上がり等
財務体質が弱い企業はかなり厳しくなっています。
当社も現状の財務体質でも楽ではありません。
しかし、借入金をたくさんしていれば銀行の言いなり、
会社を売ることも出来ないし、賃上げも出来ない。
国の借金みたいに際限なく増やせるならともかく、
小企業零細企業はあっという間に倒産すると思います。
(コメント終わり)
借入金が年商の2倍もあると、
当時の仕事はほぼ、資金繰りに追われる日々だったと思います。
毎月の返済に追われ続ける経営者の精神的負担は尋常ではないのです。
その苦労を乗り越え、キャッシュフローを改善することで、
借入金にどっぷり依存する状態から抜け出されたのです。
この社長が書かれている通り、
借入金依存の状態に陥ると、銀行の言いなりになってゆきます。
借入金がなくなることに、
逆に不安を覚えるようになってしまうのです。
“無借金になると、次に借りたいときに借りられるだろうか。”
という気持になってしまうのです。
決算書の数値さえよければ、無借金であろうと、
すぐに借りられるのです。
小山氏が唱えるような、
“何かあった時のため、借りられるだけ借りておく”
というような発想は、絶対にしないでほしいのです。
(古山喜章)
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