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2024年5月

2024年5月31日 (金)

今は本当に金利ある世界なのか⑤

 2024年3月、マイナス金利が解除されました。

マイナス金利導入の2016年から、8年を経過しての解除です。

報道ではやたらと「金利ある世界」になった、と言います。

金利がすぐにもどんどん上がるかのように報道されています。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

 

⑤金利急上昇の記事にダマされるな

 

5月29日の日経新聞に、

「長期金利 上昇急ピッチ」という記事がありました。

12年ぶりに1.025%になった、というのです。

とはいえ、この12年は、歴史的な低金利が続いた時代です。

この30年の長期金利の推移をみると、

このような感じです。

Photo_20240530093001

2000年から2010年までの間は、

2.0%から1.0%へと、10年かけて、

上がったり下がったりしながら、下がってきたのです。

 

それを、1.025%になったからといって、

“上昇急ピッチ”などというのは、あまりにも言い過ぎ記事です。

こんな記事は、銀行が金利を上げるための記事として、

喜ばれるだけです。

 

同じ日の日経新聞の別の記事では、

「中小企業の設備投資は依然として進まず」

とありました。

中小企業にすれば、金利が急上昇、などと言われると、

設備投資が余計に進まなくなるだけです。

 

長期金利が1.025%になったといえども、

まだまだ低金利なのです。アメリカは5%です。

だから円安になるのです。

円安は困る!と言いながら、

個人ベースでは多くの人が、ドル建ての生命保険に加入したり、

アメリカ株に投資をじゃんじゃんしているのです。

アメリカ経済がまだまだ強いのは当たり前なのです。

 

金利の上昇が急ピッチ、などと書くのは、

もう少し長いスパンで見てそうであれば許せます。が、

上昇が始まっただけで、実際にはまだ、時期尚早です。

おそらく銀行はこのような記事をもとに、

固定金利を勧めてきたり、短期融資の金利アップを要求してきます。

そのような言葉の言いなりにならず、

「上がったといっても、何%なんですか?

 この30年でみたらどうなんですか?」

くらいは言い返してほしいのです。

 

(古山喜章)

2024年5月30日 (木)

今は本当に金利ある世界なのか④

2024年3月、マイナス金利が解除されました。

マイナス金利導入の2016年から、8年を経過しての解除です。

報道ではやたらと「金利ある世界」になった、と言います。

金利がすぐにもどんどん上がるかのように報道されています。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

 

④金利が上がるので固定がよい、はウソ

 

新規の長期借入をしようとすると銀行の担当から、

「金利が上がるので固定がよいですよ。」

と言われる、というケースが増えてきました。

しかし、そんな言葉を信用することはありません。

まだ数年は、極端な金利上昇はないです。

日銀総裁の発言と実践からすれば、

そんなことにならないよう、じわじわ上げようとしています。

 

固定で0.3%や0.4%、というなら固定で構いません。

現状の固定金利の誘いを聞いていると、

固定で1.0%前後の金利を要求してくる、というケースが多いです。

高すぎます。

日銀が公表している、

新規融資の平均金利は今もまだ、0.6%程度です。

 

銀行員にすれば現状、

固定金利で融資獲得したほうが個人成績は上がります。

銀行員は常に、自分が得するほうを勧めてきます。

そう思って対応をすべきなのです。

“うちの銀行担当はわが社のことを親身になって考えてくれている。”

等と思ってはいけないのです。

彼らにはそれぞれに、ノルマがあるのです。

 

長期融資を受けるとして、今もまだ、

タイボ+スプレッドの変動金利で借りるべきです。

景気に準じて変動するのが、タイボ金利です。

タイボが上がってきたといっても、

前回に書いたとおり、1ケ月タイボは今、0.18%程度です。

まだまだ低いのです。

それが急激に上昇することはありえません。

 

タイボ0.18%が0.7%や0.8%になるには、

少なくとも3年くらいはかかります。

タイボ上昇の推移を見て、決めればいいのです。

今はまだ、上がり傾向に入っただけです。

実際にタイボの数値が公表されているのですから、

それを見て判断すべきです。

銀行員の言葉を、うのみにする必要はないのです。

 

(古山喜章)

2024年5月29日 (水)

今は本当に金利ある世界なのか➂

2024年3月、マイナス金利が解除されました。

マイナス金利導入の2016年から、8年を経過しての解除です。

報道ではやたらと「金利ある世界」になった、と言います。

金利がすぐにもどんどん上がるかのように報道されています。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

 

➂金利を上げさせてください、という相談が増えています

 

「銀行から、

当座貸越の金利を上げさせてください、と言ってきました。」

という相談が最近、じわじわと増えてきました。

長期融資の金利は契約時に固まっているので、

短期融資扱いとなる、当座貸越から金利を上げよう、

というのが銀行の狙いです。

 

あるメーカーでのことです。

当座貸越で3千万円借りていました。

その銀行から金利を上げさせてください、と言ってきたのです。

経理担当者に聞きました。

「他の銀行も2行で当座貸越あるけれど、

そこは金利のことを言ってきていますか?」

「いえ、他の2行は何も言ってこないです。」

「じゃあ、金利を上げる、と言ってきた銀行に、

 “金利を上げると言ってきたのはおたくだけなので、

  他の銀行から借りて返します。金利が上がるなら解約で構いません。”

 と言ってください。」

と伝えました。

その後、金利を上げる話しはいったん据え置きになりました。

 

あるサービス業の会社でのことです。

当座貸越枠はあるものの、使ったことがありませんでした。

他の銀行でも当座貸越枠を持っており、

いずれも使ったことがない、という状況でした。

その会社の社長の言葉です。

「1行だけ、当座貸越の金利を上げさせてください、

 と言ってきました。その理由が、

“最近、金利がじわじわ上がってきていますから”

 という、いいかげんなことだったので、

 “そうですか、金利が上がるなら解約します”と言うと、

 “待ってください!もう一度、本部に掛け合ってみます!”

 と言われました。

でも、甘く見られているような気がしたので、腹がたって解約しました。」

とのことだったのです。

 

世間はまだまだ、カネ余りです。

アベノミクスやコロナ融資でじゃぶじゃぶに投下したお金の多くが、

銀行に停滞しているのです。

資金需要が薄いのです。

お金があまって十分な資金需要がないのに、

金利が上がるはずがありません。

世間で“金利ある世界に突入した”という情報操作へ便乗した、

銀行による金利の値上交渉なのです。

 

顧問先から聞く、最近の銀行の動向を伺うと、

銀行はいま、金利の値上げ交渉をして上がればラッキー、

くらいの感じで取り組んでいるように思えます。

金利が上がってきた、というものの、

超低金利だったのが、ほんの少し上がっただけです。

銀行の言葉を鵜呑みにすることなく、

・うちの財務体質でどうして金利が上がるのか

・上げるなら、よその銀行でお世話になります

といってほしいのです。

 

(古山喜章)

2024年5月28日 (火)

今は本当に金利ある世界なのか②

2024年3月、マイナス金利が解除されました。

マイナス金利導入の2016年から、8年を経過しての解除です。

報道ではやたらと「金利ある世界」になった、と言います。

金利がすぐにもどんどん上がるかのように報道されています。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

 

②今のタイボ金利は2011年と同じ

 

「金利はタイボ(TIBOR)+スプレッド(上乗せ)にしなさい!」

と言い続けております。

タイボ(TIBOR)は、Tokyo InterBank Offered Rateの略です。

東京の銀行と銀行の間で日々取引される、

短期コール市場という取引相場の金利です。

毎日、変動するので、タイボ+スプレッドは、変動委金利です。

スプレッド(上乗せ)は、タイボ金利に加算する金利のことです。

 

長らく低迷していたタイボ金利も、

日銀がマイナス金利を解除して以来、じわじわ上がっています。

しかし、それをもって、

「金利がどんどん上がってきた!」

というのは、言い過ぎです。

まずは現状の上がり幅がどうなのか、ということです。



タイボ金利の推移のグラフをご覧ください。(1ケ月タイボです)

マイナス金利の時は、タイボ金利が0.05~0.07程度でした。

それが直近で、0.18273%です。

しかし、この金利もこの15年程度の推移でみると、

まだまだかなり低いことがわかります。

今のタイボ金利は、東日本大震災のあった、

2011年と同じレベルなのです。

 

さらにその前の2008年、リーマンショックの年で、

0.6833%でした。

その頃、すでにデフレモードで低金利になった、

と言われていた時代です。

その時に比べると、金利が上がってきた、とはいうものの、

金利ある世界に入ってきた、とまでは言い難いと思うのです。

ましてや、定期預金の金利が

0.001%から0.02%に金利が変わって

「金利が20倍になった!」と騒がしい報道をするのは、

情報による印象操作も甚だしいのです。

0.02%でも、まだまだ低金利です。

 

先のグラフを見ると、リーマンショックのあと、

3年ほど経過して金利が大きく下がっています。

上がる時も同じだと思うのです。

今の日本銀行は、3年ぐらいかけて、

金利を上げようとしているのではないか、と考えるのです。

 

なので、

タイボ金利が上がってきた!とはいうものの、

すぐに固定に切り替えたりする必要はないのです。

 

(古山喜章)

2024年5月27日 (月)

今は本当に金利ある世界なのか①

2024年3月、マイナス金利が解除されました。

マイナス金利導入の2016年から、8年を経過しての解除です。

報道ではやたらと「金利ある世界」になった、と言います。

金利がすぐにもどんどん上がるかのように報道されています。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

 

①マイナス金利とはどういうことだったのか

 

そもそも、“マイナス金利”とはどういうことだったのか、

よく理解できていない人が多いです。

新聞記事を読んでいても、

“この記事を書いている記者は、

 マイナス金利をわかっていないんじゃないだろうか…。”

と思ってしまうことがあったくらいです。

 

日本銀行は、市中銀行がお金を預ける銀行です。

マイナス金利の導入以前、市中銀行が日本銀行にお金を預けると、

0.1%の金利がついていました。

そのため市中銀行は、

融資先がないなかでお金を手元に寝かせるくらいなら、

日本銀行に預けて0.1%の金利をもらったほうがよい、

と考え、日本銀行に預けるお金がどんどん増えました。

 

しかし、これではお金が民間企業に回りません。

アベノミクスによる金融緩和でお金を市中に投入しても、

その金が日本銀行に行くだけでは、意味がないのです。

そこで、2016年2月以降、日本銀行に預けたお金には、

マイナス0.1%の金利となり、市中銀行が金利を払う形になりました。

これが、マイナス金利です。

 

市中銀行に対して、

「日本銀行に預けて金利を払いたくなかったら、

民間企業に融資をして、少しでも金利をもらいなさい」

という政府のメッセージだったのです。

なので、マイナス金利の8年間は特に、

それ以前に比べても格段に、市中銀行の金利が下がりました。

日本銀行に預けて金利を払うくらいなら、

たとえ低金利でも、金利を受け取るほうが良い、となったのです。

 

加えて、市中銀行が金融庁から受ける評価の指標には、

手元にあるお金のうち、どれだけを貸しているか、

という預貸率という数字があります。銀行はこの数字を意識しています。

預貸率を良くする方法は2つです。

手元預金を少しでも多く貸すのか、

手元現金を減らすのか、です。

マイナス金利導入以前、市中銀行は、

日本銀行にお金を預けることで、預貸率を維持していました。

それでも0.1%の金利をもらえたからです。

マイナス金利は、その動きを封じるための策だったのです

 

そのマイナス金利が、ようやく解除されたのです。

マスコミ報道はやたらと、金利ある世界になった、などと報道します。

しかしそれは、市中銀行だけの話しです。

民間企業や個人はこれまでずっと、金利はあったのです。

マイナス金利の間、その金利が少し低かっただけです。

それを“金利ある世界になった”というのは、言い過ぎです。

そのような報道や銀行の言葉に、

あおられやすいのが、中小企業の経営者です。

“もうすぐ金利が上がる!”と意識しすぎです。

そんな急激に上がりません。

今は本当に金利ある世界なのか、

について、書いてゆきたいと思います。

 

(古山喜章)

2024年5月24日 (金)

ホールディングへの憧れ⑤

中小企業でもホールディング会社をつくる、

という動きは、以前から活発にあります。

 

しかし、中小企業においては、

ホールディング会社が、

どれだけ機能しているか?といえば、???です。

ホールディング会社=株式を持っているだけの会社、

となっている場合がほとんどです。

 

逆に、ホールディング体制をとらなくても、

グループ会社を含めて、

上手に成長させている会社があります。

グループ年商では、700億円を超えています。

 

その会社は、毎週、役員会を開催しています。

午前中で終わる場合もありますが、

基本は1日かけて実施します。

 

グループは10社ありますが、

それぞれ責任者(=役員)をおいて、

各社業績もしっかりとあげています。

 

私も会議に出席しますが、

オーナーは、まずはじめに、

最近気になっている出来事を話します。

そして、次に、そのグループの理念に沿って、

各社の責任者に、何か話したいこと、

他のメンバーと共有したいことがあれば、しゃべらせます。

 

この会社は、各責任者が、

「はいっ!」と手を挙げて、

こんなことがありました、

お客様からこんなことを言われた、

などと活発に情報共有が行われます。

 

それから、あらかじめ定めたアジェンダ(議題)にそって、

打合せが行われ、テンポよく会議が進みます。

オーナーは、細かい部分には立ち入らず、

権限は、役員にかなり委譲しています。

 

しかし、大事なポイント、核心、本質は外さず、

会議をコントロールしています。

 

ホールディング体制をとらずとも、

みごとに、グループ経営が行われています。

 

この会社の役員会には、

毎月1回参加しますが、

形式より実質だなぁと、感じるのです。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月23日 (木)

ホールディングへの憧れ④

中小企業でもホールディング会社をつくる、

という動きは、以前から活発にあります。

 

しかし、中小企業においては、

ホールディング会社が、

どれだけ機能しているか?といえば、???です。

ホールディング会社=株式を持っているだけの会社、

となっている場合がほとんどです。

 

基本的に、

他人(幹部)を信頼して、任せることができる、

というタイプの方は、ホールディング体制に向いている、

と感じます。

 

もちろん、何もかも任せるというよりは、

「手は離して、目は離さず」という姿勢、

あるいは、昔、松下幸之助翁が言われた、

「任して任さず」というスタンスが必要です。

 

逆に、他人(幹部)が信頼できない、任せられない、

というタイプの方は、ホールディング体制をつくっても、

箸の上げ下ろしまで、口を出すため、

なかなか、うまくいかないでしょう。

 

稟議の決裁についても、

全て、親会社の承認をとる、

という形にしてしまえば、

何も任せてもらえていないと感じます。

 

また、報酬についても、

頑張って成果を出したら、それなりに還元する、

という仕組みにしないと、

インセンティブ(やる気)が向上しません。

 

 

“地位が人をつくる”という言葉がありますが、

ただ、単に「社長」という肩書を与えられただけでは、

実効性ある体制はつくれません。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月22日 (水)

ホールディングへの憧れ③

中小企業でもホールディング会社をつくる、

という動きは、以前から活発にあります。

 

しかし、中小企業においては、

ホールディング会社が、

どれだけ機能しているか?といえば、???です。

ホールディング会社=株式を持っているだけの会社、

となっている場合がほとんどです。

 

なぜ、ホールディング会社が

思うように機能しないか?

あるいは、ホールディング体制をとらずしても、

しっかりと業績を伸ばし続けている会社があるか?

 

ですが、結局は、当事者意識を持てる幹部がいるか?

また、そういう仕組みになっているか?

だと思います。

 

ホールディング体制をつくって、

幹部を、子会社の社長にしたとしても、

それで、その幹部のモチベーションがアップして・・・

というのは、一種の幻想だと思います。

 

例えば、子会社の社長といえども、何も決められない、

裏返せば、何か決めるときは、

必ず親会社のトップの承認がないと決められない、進められない、

という場合です。

 

これは、結構、あるパターンです。

 

となると、「お前は今日から社長だぞ!

責任感をもってやってくれ!」と言われても、

 

本人としては、「言葉だけで、何ひとつ信頼されていない」

と感じて、やる気は出ないでしょう。

 

昔から言われていることですが、

責任感をもってやってもらうためには、

権限もある程度、もってもらわないと、

まさに「名ばかり社長」で、親会社にとっても、

子会社にとっても、成果は得られないと思います。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月21日 (火)

ホールディングへの憧れ②

中小企業でもホールディング会社をつくる、

という動きは、以前から活発にあります。

 

しかし、中小企業においては、

ホールディング会社が、

どれだけ機能しているか?といえば、???です。

ホールディング会社=株式を持っているだけの会社、

となっている場合がほとんどです。

 

ホールディング会社をつくる前、

経営者は、次のようなことを考えます。

 

例えば、ホールディング会社の下に、

いくつもの子会社をぶら下げて、

そこに幹部社員を社長にさせる。

子会社社長には、やる気を出して、

業績をあげてもらいたい、という感じです。

 

そして、ホールディング会社には、

次のような機能を持たせようと、

思いを巡らせます。

 

・グループ経営理念、戦略、方針策定

・人事(人材採用、社員教育)

・経営管理(計画、予算策定)

・資金コントロール(外部からの資金調達、内部への吸上)

・内部監査(業務監査、品質監査、会計監査)

・不動産保有、賃貸

・企画、開発

・仕入代行

 

これらが、一般的にホールディング会社で

担う機能と言われています。

 

しかし、いざ、ふたを開けると、

当初考えていた通りに、

運用している会社は、少ないですし、

形式的には、ホールディング体制をとれていても、

真に効果をあげられている会社は、もっと少ないです。

 

逆に、ホールディング会社をつくらずとも、

ホールディング体制のように、運用できている会社もあるのです。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月20日 (月)

ホールディングへの憧れ

中小企業でもホールディング会社をつくる、

という動きは、以前から活発にあります。

 

顧問先やスポット(単発)で相談にお越しになる方も、

ホールディング会社に興味を持たれます。

 

ホールディング会社とは、

他の会社の株式(子会社)を多数保有して、

「子会社をコントロールしている」ような会社です。

持株会社とイコールで考えればよいです。

 

ただし、「子会社をコントロールしている」

というのは、現実には、できていない会社が多いです。

 

だいたいが、

絵に描いた餅、仏作って魂入れず

という状態になっています。

 

でもオーナーのなかでは、

ホールディングが、各事業会社をコントロールして・・・

というのが、格好良いのです。

 

ホールディングをつくると、

なんだか、会社が大きくなったような気分になります。

それが良いと思うのです。

 

しかし、ハコ(HD)はつくったけど、

中身を伴わせることは、

簡単でありません。

 

ですから、一言申し上げるなら、

「憧れるのはやめましょう」

です。

 

とはいえ、ホールディング会社を

つくってしまった会社は、

どのように考えていけばよいか、

他社事例を参考に考えてみたいと思います。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月17日 (金)

業績不振の銀行に気を付けなさい⑤

2024年4月下旬、山形県のきらやか銀行が、

注入された公的資金の返済期限延長を国に申し入れした、

と報道されました。

 

⑤業績不振の銀行から借りてはいけない

 

業績の悪い銀行から貸しはがしされると、

他の銀行から借りようとしても、どこも貸しません。

そもそも貸しはがしをされるのは、

格付(スコアリング)が悪い=財務体質が悪い会社です。

他の銀行にしても、ババをつかまされたくないのです。

 

しかし、このようなことを理由に、

「やっぱり、普段から借りていなければ、

いざという時に銀行は急に貸してくれない!」

と考えるのは大間違いです。

普段から借りていないから貸さないのではなく、

銀行から貸しはがしにあうような会社は間違いなく、

格付け(スコアリング)が悪い会社だからです。

そんな会社に銀行がお金を貸さないのは、当たり前なのです。

急に借りにきたから貸さない、とかではないのです。

 

「何かあった時のために、おつきあいで借りています。」

という名目の現預金を、よく見かけます。

そんなお金は、本当に何かあった場合、

格付け(スコアリング)が悪ければ、貸しはがしされます。

何の意味もありません。金利を払い続けているだけムダです。

銀行員のセールストークにやられているだけです。

 

おつきあいで借りてくれているから、

格付け(スコアリング)が悪い事には目をつむろう、

とは、銀行はならないのです。

それでも、目をつむって貸すのは、

倒産予備軍である、業績の悪い地方銀行です。

業績の悪い銀行ほど、どこにでも貸します。

そんな銀行に頼る中小企業も、財務状況はガタガタです。

お互いに、泥船なのです。

 

財務体質さえ盤石であれば、飛び込みできた銀行でも、

「お願いですから借りてください!」

と言ってくる時代なのです。

おつきあいなど、何の関係もないのです。

そんなことをしても、金利は払わないといけないし、

総資産が膨らんで自己資本比率は悪化するだけです。

何もいいことはないのです。

 

それに、財務体質のよい会社が、

倒産の噂が出る危険な銀行から借りていると、

「あの銀行から借りているあの会社は大丈夫か?」

と風評被害を受けるだけです。

だから、銀行の業績を気にし、経済雑誌などに登場する

危険な銀行ランキングを気にして、

そのような銀行から借りることは、避けてほしいのです。

(続く・・・)

 

(古山喜章)

2024年5月16日 (木)

業績不振の銀行に気を付けなさい④

2024年4月下旬、山形県のきらやか銀行が、

注入された公的資金の返済期限延長を国に申し入れした、

と報道されました。

 

④危険な銀行はどこにでも貸します

 

業績がよくない銀行ほど、

格付(スコアリング)の悪い会社にでも、目をつむって融資をします。

その代わり、多少高い金利を設定します。借りる側も、

「他の銀行は貸してくれないけれど、

きらやか銀行は貸してくれてありがたい。」

となり、高い金利でもそのまま受け入れます。

お互いさまではあるのですが、

危険な銀行はどこにでも貸すのです。

 

しかし、その銀行がいよいよ危ない、

と今回のような報道が出始めると、

銀行も借りる側も、一気に動き始めます。

銀行は格付け(スコアリング)の悪い会社から、

貸しはがしに動きます。

 

すると借りる側の会社は、他の銀行から借りる動きをし始めます。

今回のような、

頼みのきらやか銀行が貸してくれない、あの銀行は危ない、

となると、他の銀行から借りるべく、動き始めるのです。

しかし、

そもそもそのような会社は格付(スコアリング)の悪い会社です。

 

山形県で事業を営む社長によると、

きらやか銀行以外の銀行員から次のような声を聞いたそうです。

5月初めの支店長会議で、

きらやか銀行から追加融資を断られた企業が

融資申し込みに来るケースが出てくるだろうから 

融資案件欲しさに、きらやか銀行から見放された企業に

決して飛びつかない事、と厳命されました。」

結局、

格付け(スコアリング)の悪い会社は見放されてゆくのです。

 

山形県内の企業同士でも、

「取引先のあの会社はきらやかから借りていたはずだけど、

 取引していて大丈夫だろうか。」

といった疑心暗鬼も出ているようです。

危険な銀行から借りていると、

その銀行の経営悪化が明るみにでたときには、

他の取引先からそのような目で見られることにもなるのです。

 

他の銀行なら貸さない会社にでも、あの銀行はどこにでも貸す、

という銀行があれば、それは危ない銀行です。

だから、

危ないと言われる銀行から借りることはせず、

格付け(スコアリング)を上げる工夫と努力をしてほしいのです。

(続く・・・)

 

(古山喜章)

2024年5月15日 (水)

業績不振の銀行に気を付けなさい➂

2024年4月下旬、山形県のきらやか銀行が、

注入された公的資金の返済期限延長を国に申し入れした、

と報道されました。

 

➂貸しはがしは、銀行の経費削減策です

 

きらやか銀行から1行取引で融資を受けていた会社が、

倒産し始めました。

融資の返済期限が来たら再び融資をする、

いわゆる転がし融資をしなくなったのです。

これが、貸しはがしです。

“きらやかは親身になって貸してくれる”と信じていた、

借入金ありきで存続していた会社が倒産しているのです。

 

貸しはがしは、銀行にとっては経費削減策となります。

格付(スコアリング)が悪くリスクの高い会社にお金を貸すには、

そのリスクに応じて高い貸倒引当金を、

銀行は計上する必要があります。

その費用は銀行の場合、経費扱いです。

 

公的資金の返済延長を申し入れし、

2年連続で大赤字のきらやか銀行は、早期の黒字化が必須です。

まずできるのは、貸倒引当金の経費削減です。

となれば、

財務状況が悪く格付(スコアリング)の悪い会社への

融資をまずは引き上げる、つまりは貸しはがす、

という策に出るのは当たり前なのです。

 

中小企業の経営者から、

「この地域の○○銀行はかなり無理をきいてくれる。」

「よそは貸してくれなくても○○銀行はずっと貸してくれる」

等という声を聞くことがあります。

そのような銀行は危険なのです。

 

そのような銀行の傾向は、

長期で貸していたお金を、短期に切り替えようとしてきます。

短期なら、一年単位で期限が来ます。

その期限で繰り返しの融資をしなければ、

簡単に貸しはがしをできるからです。

そもそも短期借入金は運転資金を目的とした融資です。

なのに、長期融資を短期融資に切り替えるなど、

銀行が言い出すこと自体、不自然なことなのです。

しかし、多くの経営者はそんなことには気づかないのです。

 

もし融資を受けている銀行から、

「長期を短期に切り替えませんか」と提案を受けたら、

「貸しはがししやすいからですか?」

と言ってみてほしいのです。

(続く・・・)

 

(古山喜章)

2024年5月14日 (火)

業績不振の銀行に気を付けなさい②

2024年4月下旬、山形県のきらやか銀行が、

注入された公的資金の返済期限延長を国に申し入れした、

と報道されました。

 

②一行取引の会社がバタバタ倒産し始めました

 

ゴールデンウイーク以降、山形県の中小企業倒産のニュースが

ネット上で増えました。

山形県内の社長に聞いいたところ、

「きらやか銀行から、

1行取引で借りている会社ばかりが倒産していますよ。」

とのことでした。

さらに聞くと、次のように教えてくれました。

 

「きらやか銀行以外の各銀行員は以前から、

『きらやかさんは我々が(ヤバくて)貸せない企業さんへ 

  平気で融資に行くケースが多いです。

  また、我々が取引している(正常先)企業さんに

  爆弾のような低金利を提示して切り込んでさらって行きます。

  あれでは収益出ないだろうに…。』

と、よく話しておりました。

また、きらやか銀行から1行取引で借りる会社の社長も、

『山形銀行、荘内銀行はお高くとまってウチに貸さないけど

  きらやか銀行さんは親身になって融資してくれた。

  だからウチはきらやか銀行さんとだけ付き合うんだ。』

と、よく話しておりました。」

 

貸す方の銀行は、とにかく目先の融資が欲しいし、

借りる方の会社は、資金繰りが厳しく是が非でも借りたい。

他の銀行は貸してくれないけど、きらやかは貸してくれる。

このような状況が続いていたのです。

資金繰りが厳しい会社に、

きらやか銀行がお金を貸していたのは、

親身になって貸していたのではありません。

貸し先の財務状況が正常な格付(スコアリング)でなくとも、

融資額を増やすためだけで、むりくり貸していたにすぎないのです。

このような状況のなか、

きらやか銀行は、公的資金の返済延長を申し入れたのです。

リスケの要請です。

 

今後は、金融庁からのチェックが厳しくなります。

となると、きらやか銀行は、

格付(スコアリング)の悪い会社への融資を、

もはや継続することはできません。

銀行は金融庁サマサマです。

そのご意向に従い、銀行が生き延びれるのなら、

融資を何度も転がすことなど、すぐに辞めてしまうのです。

 

今回倒産しているのは、

きらやか銀行との1行取引で融資を受けていて、

財務状況がそもそもよくない会社ばかりとのことです。

おそらく、借入金が膨れて常態化し、

借り続けることで延命していた会社です。

いわゆるゾンビ企業です。

 

お金を借りれることに依存して、自らの商品力を高めたり、

業績改善への取り組みなど、できていなかったのです。

借金しているのが当たり前になると、

社長は自分たちに都合のよいようにばかり、

その状況を解釈してしまいます。

だから、常日頃から借りる必要もないのに、

お金を借りる、ということはしないでほしいのです。

(続く・・・)

 

(古山喜章)

2024年5月13日 (月)

業績不振の銀行に気を付けなさい①

2024年4月下旬、山形県のきらやか銀行が、

注入された公的資金の返済期限延長を国に申し入れした、

と報道されました。

 

①銀行にもゾンビがある

 

きらやか銀行は、山形県が地盤の第二地銀です。

山形県内では、山形銀行と荘内銀行の勢力が強く、

きらやか銀行は劣勢の地位にありました。

過去の業績も悪く、

これまでに3度、国から公的資金を注入されています。

2009年 200億円 リーマンショック後

2012年 100億円 東日本大震災の震災特例

2023年 180億円 コロナ禍のコロナ特例

と、マサカの坂のたびに、注入されています。

まだ全く返済していません。

本来なら潰れるべきが、公的資金で生き延びている状態です。

ゾンビ銀行なのです。

 

このうち、

2009年の200億円の返済期限が今年の9月で、

その期限延長を国に申し入れたのです。

いわば、銀行が国にリスケジュールを申し入れた、

ということです。

銀行にもリスケがあるのです。

 

中小企業が銀行にリスケを申し入れると、その後は

銀行からお金の使い方を厳しくチェックされるようになります。

貸したお金が返ってこないかもしれない、

危ない融資先として判断されるからです。

 

今回のきらやか銀行のリスケ申入れも同じです。

国から注入した公的資金は返済を前提としたものです。

それがこれまで全く返済されておらず、

その上での返済期限延長の要請です。

銀行業務としてのお金の使い方を、

金融庁から厳しくチェックされるようになったのです。

要は、いいかげんなお金の貸し方をしていないか、

ということです。

 

その影響が早くも出てきており、

山形県内の中小企業が倒産し始めたのです。

しかし、そのような倒産企業には、ある特徴があるのです。

(続く・・・)

 

(古山喜章)

2024年5月10日 (金)

それは、修繕費か資産か?④

地方の顧問先からの質問に対し、

国税庁からは、「こういう場合は修繕費、こういう場合は資産」

という見解が示されています。

 

(修繕費に含まれる費用)

782 法人がその有する固定資産の修理、改良等のために支出した金額のうち当該固定資産の通常の維持管理のため、又はき損した固定資産につきその原状を回復するために要したと認められる部分の金額が修繕費となるのであるが、次に掲げるような金額は、修繕費に該当する。(55年直法28「二十六」、平7年課法27「五」により改正)

(1) 建物の移えい又は解体移築をした場合(移えい又は解体移築を予定して取得した建物についてした場合を除く。)におけるその移えい又は移築に要した費用の額。ただし、解体移築にあっては、旧資材の70%以上がその性質上再使用できる場合であって、当該旧資材をそのまま利用して従前の建物と同一の規模及び構造の建物を再建築するものに限る。

(2) 機械装置の移設(7312《集中生産を行う等のための機械装置の移設費》の本文の適用のある移設を除く。)に要した費用(解体費を含む。)の額

(3) 地盤沈下した土地を沈下前の状態に回復するために行う地盛りに要した費用の額。ただし、次に掲げる場合のその地盛りに要した費用の額を除く。

イ 土地の取得後直ちに地盛りを行った場合

ロ 土地の利用目的の変更その他土地の効用を著しく増加するための地盛りを行った場合

ハ 地盤沈下により評価損を計上した土地について地盛りを行った場合

(4) 建物、機械装置等が地盤沈下により海水等の浸害を受けることとなったために行う床上げ、地上げ又は移設に要した費用の額。ただし、その床上工事等が従来の床面の構造、材質等を改良するものである等明らかに改良工事であると認められる場合のその改良部分に対応する金額を除く。

(5) 現に使用している土地の水はけを良くする等のために行う砂利、砕石等の敷設に要した費用の額及び砂利道又は砂利路面に砂利、砕石等を補充するために要した費用の額

 

逆に、次のような場合は、資産に計上しなさい、

と例示されています。

 

(資本的支出の例示)

781 法人がその有する固定資産の修理、改良等のために支出した金額のうち当該固定資産の価値を高め、又はその耐久性を増すこととなると認められる部分に対応する金額が資本的支出となるのであるから、例えば次に掲げるような金額は、原則として資本的支出に該当する。(昭55年直法28「二十六」により追加)

(1) 建物の避難階段の取付等物理的に付加した部分に係る費用の額

(2) 用途変更のための模様替え等改造又は改装に直接要した費用の額

(3) 機械の部分品を特に品質又は性能の高いものに取り替えた場合のその取替えに要した費用の額のうち通常の取替えの場合にその取替えに要すると認められる費用の額を超える部分の金額

 

これらをみれば、今回の事例は、修繕費として

計上することがお分かりいただけると思います。

 

お金を出して工事する

その分価値が増える

資産計上

 

というわけではありません。

こちらも勉強しないと、税理士さんの言われた通り、

となってしまいます。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月 9日 (木)

それは、修繕費か資産か?③

地方の顧問先からの質問に対し、

国税庁からは、「こういう場合は修繕費、こういう場合は資産」

という見解が示されています。

これについては、明日ご紹介します。

 

そもそも、なぜ、修繕費か?資産か?

というテーマがよく問題になるのか、について、

ご説明をしておきます。

 

修繕費というのは、損益計算書(PL)で、

経費として処理されます。

損金にできるので、その分、

税引前利益を減らすことができ、節税につながります。

 

対して、修繕工事を、資産として計上してしまうと、

これは、長い時間をかけて、

減価償却費として経費(損金)にしていきます。

 

これが、何年になるかは、

どんな建物、設備に対して、工事をしたか?

によりますが、10年、20年くらいかけて、

経費(損金)にしてゆくことになります。

 

減価償却費とは、

「建物や設備の価値が1年間で、これだけ減りました」ということを表した金額です。

例えば、1億円の設備を買って、すぐに使い始めました。

さて1年後、この設備はいくらでしょうか?

 

金額では良くわかりませんね。

でも、わからないと困ります。

 

それを解決するために考えられたのが「減価償却」です。

設備は、長く使えば、やがて価値がなくなりますね。

これを専門用語で「償却する」と言います。

つまり、「帳簿上で、固定資産の価値を何年にもわたって、少しずつ減らしていき、償却させる(ゼロにする)こと」を減価償却というのです。

この、1年間で減った価値を「減価償却費」で表すのです。

 

価値が減ると言っても、実際に、お金は出ていきません。

あくまで、決算書上で、価値を少しずつ減らすのです。

 

会社にできるだけお金を残そうと思うと、

減価償却費(経費)を早く、大きく計上することがポイントです。

 

利益が出ている会社であれば、

修繕費で一気に損金として処理するか、

減価償却費で、少しずつ損金として処理するか、

は、税金支払いに関して大きな差がついてしまいます。

 

なので、ふつうは、

修繕費で処理したほうがよい、修繕費にしたい

と考えるわけです。

 

(福岡雄吉郎)

 

2024年5月 8日 (水)

それは、修繕費か資産か?②

先日、地方の顧問先から、質問がありました。

 

修繕費か資産か、というのは、最もよく質問があるテーマです。

 

教科書的には、その工事を行って、

・資産価値が増える

・耐用年数が伸びる

のであれば、資産として計上すべし、となっています。

 

では、この会社の事例をみていきます。

 

事例2・・・従業員および貸し駐車場の区画整備

 

○理由:

従業員および 貸出駐車場(月極)の白線位置が

現状の車幅にあっておらず、駐車しづらく接触事故の要因になっている

 

○工事内容:

・白線の引き直し

・駐車場看板の補修/内容変更

 

○工事価格:

おそらく30万円程度

この工事に関しても、顧問税理士さんからは、

「資産として計上しましょう」でした。

 

理由は、この工事で、

資産価値が増えるから、

ということでした。

 

みなさま、どう思われるでしょうか?

 

「価値が増えるから資産計上しましょう」というのは、

あいまいで、抽象的な考え方です。

 

工事すれば、どんな工事であろうと、

そこにお金がかかるわけで、

そういう意味では、どんな工事であっても、

資産価値は増えるのです。

 

これについては、国税庁で見解が示されています。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月 7日 (火)

それは、修繕費か資産か?①

先日、地方の顧問先から、

質問がありました。

 

この経営者は、普段から書籍等でよく勉強をされており、

少額であっても、修繕費として計上できるなら、修繕費として計上したい、

と考えています。

 

修繕費か資産か、というのは、

最もよく質問があるテーマです。

 

教科書的には、その工事を行って、

・資産価値が増える

・耐用年数が伸びる

のであれば、資産として計上すべし、

となっています。

 

では、この会社の事例をみていきます。

 

事例1・・・駐車場の整備

○工事理由:
・駐車場区画の一部に雨水が溜まりやすく、

雨の日の翌日にお客様が水たまりになるため
・雨量が増えた際に、店舗裏口から浸水し、店舗が水浸しになることがあるため   

(台風で実績あり)

○工事内容:
・駐車場一部区画のアスファルトを除去して再設
・傾斜や凹凸の調整

○工事価格:

73万円

○その他:

業者に請求書を30万円以下で複数に分けてもらうことも可能

 

この工事に関して、顧問税理士さんからは、

「資産として計上しましょう」でした。

 

(福岡雄吉郎)

2024年5月 2日 (木)

「小山昇氏の銀行対策はおかしい!」へのコメント➂

これまで、「小山昇氏の銀行対策はおかしい!」と題して、

20回にわたって書かせていただきました。

その間、いろいろとコメントをいただきましたので、

ご紹介させていただきます。

コメントを寄せていただいた皆様、ありがとうございます。

 

今回ご紹介するのは、かつては借入金が多かったものの、

長い年月をかけて無借金にされた、

ある中小企業の社長からいただいたものです。

借金をしてまで現預金を抱える必要はない、

ということに対していただきました。

以下、いただいたコメントです。

 

おっしゃる通りです。

私も商売の調子がチョット悪くても、今は借金がないので、

いつもニコニコしていられます。

資金繰りが自転車操業の会社の社長には、どこか陰があるように思います。

先日、インドネシアのホテルの日本人フロントマン(男性)から、

○○さんはいつもニコニコして、悩みが無さそうでいいですね!

って言われました。(イヤミか!と思いましたが。)

私はその人に、言ってやりました。

笑顔か?笑顔で無い?かは、借金まみれか否かの違いですよ、って。

やはり、無借金の方が、心に大きなゆとりを持てていいです。

実感しています。井上先生の無借金の勧めに感謝です。

(コメント終わり)

 

このコメント内で

“自転車操業の会社の社長には、どこか陰がある”

とあるように、借金の重荷は心身をむしばみます。

それは、はた目から見てもわかるぐらいに、変わるのです。

 

なのに、借金の本当の怖さを知らない小山氏は、

“実質無借金なら、たくさん借りていても問題ない”

“実質無借金であれば、返そうと思えばいつでも返せる”

と平気で言うのです。

実質無借金だから問題ない、という社長はそもそも、

そのお金を一気に返そうと思うことなど、絶対にありません。

“実質無借金”という、麻薬におぼれているのです。

借入金依存症なのです。

 

実質無借金でも金利は流出し、手元のお金は減ってゆきます。

自己資本比率などの経営指標は悪化します。

銀行格付け(スコアリング)に影響します。

それに、全額返そうと思った時には、

そのお金はすでに何かに使っていたりします。

 

今回のコメントをいただいた社長のように、

過剰な借金から時間をかけて抜けだし、無借金になった社長ほど、

借金の本当の怖さを思いしらされています。

加えて、無借金であることの心のゆとりを実感され、

実質無借金であろうと、借金に頼る経営はしたくない、

と痛感されているのです。

私がどうこう書くよりも、コメントをいただいた方々の生の声が、

小山氏の考え方はおかしい、

ということを如実に語ってくれているのです。

 

(古山喜章)

2024年5月 1日 (水)

「小山昇氏の銀行対策はおかしい!」へのコメント②

これまで、「小山昇氏の銀行対策はおかしい!」と題して、

20回にわたって書かせていただきました。

その間、いろいろとコメントをいただきましたので、

ご紹介させていただきます。

コメントを寄せていただいた皆様、ありがとうございます。

 

今回ご紹介するのは、小山氏の

“銀行からは借りられるだけどんどん借りなさい”

という考え方についていただいた、コメントです。

以下、いただいたコメントです。

 

私は30名弱の機械メーカーを

親から引き継いでこれまで11年、経営しています。

引き継いだころは年商の2倍近くの借入金があり、

私の社長人生は借入金をどうやって返していくかでした。

幸い現在では借入金は年商の1/3、自己資本率も70%近くになりました。

いつもこのブログを拝見しながら、参考にさせてもらいました。

この11年間で当社に対しての銀行の対応は大きく変わっています。

当然良い方です。

 

当座貸越枠(タイボー+スプレッド)も年商分あり、

連帯保証人も外れています。

現在もあの借入金があったら、会社は閉めていたと思います。

現在の資材の高騰、人手不足、外注加工の値上がり等

財務体質が弱い企業はかなり厳しくなっています。

 

当社も現状の財務体質でも楽ではありません。

しかし、借入金をたくさんしていれば銀行の言いなり、

会社を売ることも出来ないし、賃上げも出来ない。

国の借金みたいに際限なく増やせるならともかく、

小企業零細企業はあっという間に倒産すると思います。

(コメント終わり)

 

借入金が年商の2倍もあると、

当時の仕事はほぼ、資金繰りに追われる日々だったと思います。

毎月の返済に追われ続ける経営者の精神的負担は尋常ではないのです。

その苦労を乗り越え、キャッシュフローを改善することで、

借入金にどっぷり依存する状態から抜け出されたのです。

 

この社長が書かれている通り、

借入金依存の状態に陥ると、銀行の言いなりになってゆきます。

借入金がなくなることに、

逆に不安を覚えるようになってしまうのです。

“無借金になると、次に借りたいときに借りられるだろうか。”

という気持になってしまうのです。

決算書の数値さえよければ、無借金であろうと、

すぐに借りられるのです。

 

小山氏が唱えるような、

“何かあった時のため、借りられるだけ借りておく”

というような発想は、絶対にしないでほしいのです。

 

(古山喜章)

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