ホールディングへの憧れ③
中小企業でもホールディング会社をつくる、
という動きは、以前から活発にあります。
しかし、中小企業においては、
ホールディング会社が、
どれだけ機能しているか?といえば、???です。
ホールディング会社=株式を持っているだけの会社、
となっている場合がほとんどです。
なぜ、ホールディング会社が
思うように機能しないか?
あるいは、ホールディング体制をとらずしても、
しっかりと業績を伸ばし続けている会社があるか?
ですが、結局は、当事者意識を持てる幹部がいるか?
また、そういう仕組みになっているか?
だと思います。
ホールディング体制をつくって、
幹部を、子会社の社長にしたとしても、
それで、その幹部のモチベーションがアップして・・・
というのは、一種の幻想だと思います。
例えば、子会社の社長といえども、何も決められない、
裏返せば、何か決めるときは、
必ず親会社のトップの承認がないと決められない、進められない、
という場合です。
これは、結構、あるパターンです。
となると、「お前は今日から社長だぞ!
責任感をもってやってくれ!」と言われても、
本人としては、「言葉だけで、何ひとつ信頼されていない」
と感じて、やる気は出ないでしょう。
昔から言われていることですが、
責任感をもってやってもらうためには、
権限もある程度、もってもらわないと、
まさに「名ばかり社長」で、親会社にとっても、
子会社にとっても、成果は得られないと思います。
(福岡雄吉郎)
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