簿外資産を蓄えなさい①
貸借対照表には記載されない資産を、簿外資産と言います。
決算書には記載されない資産なので、
言い方を変えれば、会社の埋蔵金です。
この埋蔵金がいくらかでもあれば、
不測の事態の際に、助かるのです。
①倒産防止は9月末までに解約&再加入しなさい
倒産防止共済に加入しなさい、と言い続けています。
その掛け金は年間で最大240万円、損金計上できます。
損金計上した金額は、簿外資産として積み立てられています。
積立額は、最大で800万円までです。
加入後、40カ月を経過後は、解約すれば全額返金されます。
解約返金された金額は、益金計上することとなります。
そして解約後はすぐにでも再加入すれば、
再び損金計上することができていました。
ところが、
令和6年10月1日から、解約後のルールが変わります。
10月1日以降に解約した場合、解約日から2年間は、
再加入しても損金計上できないようになります。
お上はこんなところまで手を突っ込むのか、といいたくなります。
それであれば、
現状の倒産防止の掛け金積立が800万円に
到達しているのであれば、いますぐ解約し、
9月末までに再加入してほしいのです。
解約金の800万円は利益計上されます。
そして、
9月末までに再加入し、年払いの最大額にするのです。
そうすれば、240万円が損金計上できます。
あとは差額の560万円の利益対策をすればいいだけです。
2024年9月末までなら、可能です。
10月1日以降に解約すると、
再加入しても損金計上できるのは、その2年後からです。
ならばせめて、このタイミングで一度解約し、
再加入する、ということを行ってほしいのです。
そうすればまた、上限800万円までですが、
新たな簿外資産を積み立てれるのです。
(古山喜章)
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