補助金・助成金・税優遇を活用しなさい②
大企業に比べると、
中小企業は様々な面で優遇されています。
補助金、助成金、税優遇などです。
ところがこれらの優遇措置が使えるのに、
使っている会社とそうでない会社があるのです。
どうせなら、使えるものは使ってほしいのです。
②正社員登用の助成金(キャリアアップ助成金)
政府は、パートアルバイトや派遣契約の雇用を減らし、
正社員契約の雇用を増やそうとしています。
その目的のために設立されたのが、
「キャリアアップ助成金」です。
雇用関連なので、主管となるのは厚生労働省です。
このキャリアアップ助成金は平成25年に設立され、
何度も更新されて運用されています。
有期契約(パートアルバイト・派遣)の労働者を
正社員化した場合、中小企業であれば、
1人につき80万円の助成金となります。
年間で最高20人までです。
その案内は、こちらです。
1人につき80万円なので、金額も大きいです。
支給額も今年から変わってきています。
昨年11月までは、正社員化して6ケ月を経過すれば、
1人につき57万円でした。
2023年12月より、
正社員化して6ケ月で40万円、12ケ月でさらに40万円、
合計80万円、という形の支給となっています。
有期契約者としての雇用期間が6ケ月以上、
経過している労働者が対象となります。
キャリアアップ助成金という名称なので、
正社員として雇用したあとのキャリアアップ計画を
申請時に提出することが必要になります。
決まったフォーマットがあるので、
そこに内容を記載してゆく流れです。
手続きは、
会社で契約している社会保険労務士の先生に
お聞きすれば教えてもらえます。
ある程度の手間はかかりますが、1人80万円なら、
悪くありません。
それに、このような助成金も、
知らなければ申請しようがありません。
中小企業の場合、
アルバイトから正社員になった、
派遣で来てもらっている人が良かったので
派遣会社にお願いして転籍してもらった、
ということもよくある話しです。
そのような該当者がいるのなら、
キャリアアップ助成金をぜひとも活用してほしいのです。
(古山喜章)
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