決算対策 もうはまだなり②
赤坂商店(仮)は、卸売業と小売業を、
関西一円で展開しています。
幹部が集まる会議に参加して、
今期の決算見込みを聞くと、業績好調のようす。
赤坂社長から、オペレーティングリースについて聞かれましたが、
「いまの段階で、オペレーティングリースは、
ちょっと違いますね」と答えました。
それは、赤坂商店(仮)の財務体質、
資金繰り、設備の状況等から、
時期尚早のように思えたからです。
自己資本比率は、50%程度と
決して低くありませんが、
キャッシュが潤沢にある状況ではありません。
また、設備は、全体的に老朽化しており、
改修、修繕が必要な個所もあるはず、なのです。
オペレーティングリースを検討してもよいのは、
自己資本比率が70%程度、
キャッシュが潤沢にあり、
あらゆる税務対策を実施して、
他にもうやることがない、という会社だと思っています。
赤坂商店は、まだ、そのレベルにはなかったのです。
「社長、本当にもうやることはないのですか?
現場の方の意見を聞いても、
“~してほしい“といった、意見は出てこないのですね?」
「はい、もうやることは、ないですね。
現場からも意見はあがってきていません。」
「わかりました。今日仕事で、京都にいきます。
京都支店に立ち寄ってもいいですか?
支店長にヒアリングしてきます。」
「どうぞ、よろしくお願いします」
(福岡雄吉郎)
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