更正処分してもらいました⑤
「国税局としては、これ以上は、譲歩することはできません。
今週中に修正申告するか、決定してください。
修正申告に応じていただけないのであれば、
国税局としては、更正処分にふみきります」
こう告げられました。
修正申告か、更正処分してもらうか、
両者の間で、大きく揺れ動く日が続きます。
~社長の思考回路~
「これまでさんざん、あぁでもない、こうでもない、
とやってきた。当初3億が、半分の1億5000万円まで下がった。
国税局も、もう譲歩しない、と言っているし、
弁護士の見解や、参考文献からも、
当社(神戸商事-仮称)が勝てるという見込みは高くない。
こんな後ろ向きなことに、エネルギーを使うより、
もっと、前向きなこと、会社をどうするか?どう立て直すか?
にエネルギーを費やしたほうが生産的だ。
銀行も、修正申告することには理解を示してくれている。
修正申告したほうが、気持ち的に楽になれそうだ。」
こんな感じです。
税務調査を受けたことのある社長で、
喧々諤々、税務署とやりあっている方なら、
少なからず、この社長の気持ちは分かると思います。
私も、この社長の気持ちについて、
全く分からない、というわけではありませんでした。
この先、当局と更にやりあうとなると、
その準備に時間をとられます。
勝負に負けた場合は、そのダメージも大きいです。
しかし、冷静に、冷静に考えてみると、
やはり、納得できない。
「やっぱり、更正処分してもらいましょう。
いくところまでいきましょう」
こうして、今夏、大阪国税局から
更正通知を受け取りました。
~つづく~
(福岡雄吉郎)
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