労務コストを削減せよ⑤
最大の固定費である労務コストが高騰しています。
従業員の賃上げ、法定福利費のアップ、最低賃金アップなど、
コストアップは今後も留まるところがありません。
採用費も上り、定着にもお金がかかります。
現状のまま全てのコストを賄うことなど、
中小企業ではできないのです。
⑤機械化、ロボット化、システム化を進める
中小企業で進んでいないのは、
機械化、ロボット化、システム化です。
毎年この時期に工場を訪問している会社があります。
小型機械の製造・販売をしています。
その工場を訪問すると、
毎年、どこかが変わっていて、驚かされるのです。
まず、レイアウトが変わっています。
去年あったものが同じ場所になく、
機械化やロボット化して場所が変わった、
といったことが必ずあるのです。
そのため、長年見ていると、
明らかに人の数が減ってきています。
しかも、そもそもほとんどの作業者が派遣社員です。
派遣社員の人員が、どんどん減ってきているのです。
「でも、増えている部署もあります。」
と社長が言いました。
それはどの部署なのかお聞きすると、
工場内を見直す技術開発の部署でした。
その部署で、レイアウトの見直しから、
機械化、ロボット化、動線の見直しなど、
工場内の生産性をどう上げてゆくのか、常に企画されているのです。
生産性を上げるための技術開発にはお金をかけ、
現場の労務コストを年々、下げているのです。
機械やロボット、システムは、
初期投資はいるものの、減価償却できます。
来年の3月末までなら、即時償却という優遇税制もあります。
特に工場機能を持つ会社であれば、
人海戦術の要素を減らし、機械化・ロボット化を、
どんどん進めることで、生産性を上げるとともに、
ライバルと比べた場合の優位性を確保してほしいのです。
(古山喜章)
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