更正処分してもらいました④
「更正処分してください」
と国税局に伝えてから、9ヶ月たって、
正式に更正処分通知を受け取ったわけですが、
その間、国税局とは幾度となく、やり取りをしました。
そんななかで、一つの決定がくだされました。
実は、神戸商事は、法人として、
書類送検されていたわけですが、
不起訴処分となったのです。
これはつまり、神戸商事は、
会社として組織的関与が認められなかった、
と認定してもらったようなものです。
これまで、「会社が主導して不正をやっていた」として、
国税局も声高に主張していたところで、
この地検の処分決定は、神戸商事に大変プラスとなりました。
まもなく、合計3億円の追徴方針が、
- 5億円に減額になりました。
2つのテーマがあったところ、
1つのテーマは、国税局自ら、
勝ち目がないと判断したのか、
取り下げてきたわけです。
そのうえで、お決まりのセリフ、
「国税局としては、これ以上は、譲歩することはできません。
今週中に修正申告するか、決定してください。
修正申告に応じていただけないのであれば、
国税局としては、更正処分にふみきります」
こう告げられました。
この間、銀行団とは、何度となく調整してきました。
今回は、割愛しますが、
銀行団との調整も、なかなか骨が折れる作業でした。
銀行団も、意見がなかなかまとまらないわけですが、
最終的には、「早いところ、手を打っては?」と
早期の手打ち(修正申告)を勧められました。
この時点で、かれこれもう1年数カ月が経過しており、
弁護士の意見を聞いたり、あるいは、
参考文献、過去の判例を調べたりして、
この勝負、突き進んだところで、果たして勝機があるのか?
神戸商事の社長とも、頻繁に打合せをします。
色々と考えると、ここで手を打とうか、
という想いが、一瞬脳裏をよぎるわけです。
修正申告か、更正処分してもらうか、
両者の間で、大きく揺れ動く日が続きます。
(福岡雄吉郎)
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