更正処分してもらいました③
税務調査があった場合、
最終的には、3つのパターンのいずれかになります。
①申告是認
②修正申告
③更正処分
③については、言葉としては知っていても、
実際に、経験している会社、経営者は、
ほとんどいないでしょう。
今回、神戸商事(仮称)は、
当局に更正処分をしてもらい、
処分不服として、裁判に進もうとしています。
「更正処分してください」
と国税局に伝えてから、9ヶ月たって、
正式に更正処分通知を受け取ったわけですが、
その間、国税局とは幾度となく、やり取りをしました。
もともと、国税局からは、
2つのテーマの指摘を受けていました。
各テーマで、それぞれ追徴は1億5000万円以上、
合計3億円ほどの追徴でした。
神戸商事は、財務体質が弱くて、
とてもそんなお金を用意できません。
メインバンクの信用金庫に相談するも、
銀行側の言い分としては、
「銀行返済もストップしていている状況で、
税務当局への追徴を融資するということについて、
銀行団の理解を得るのは、かなり厳しいです」
という意見をもらいました。
そりゃそうです。
銀行も貸したお金を、利子付きで返済してもらうのが仕事。
税務署への支払いを優先して、
自分たちの貸付金が返済してもらえなければ、怒ります。
国税局には、幾度となく
「神戸商事さん、もうこれが最後ですよ!
○日までに修正申告いただけなければ、更正処分に向けて動きだしますよ!」
と言われましたが、都度、こういった資金事情も伝えながら、
のらりくらりと時間を使います。
調査官は、明らかにイラついています。
そんななかで、神戸商事にはプラスとなる、
一つの決定が下されました。
(福岡雄吉郎)
« 更正処分してもらいました② | トップページ | 更正処分してもらいました④ »
「税務調査対策」カテゴリの記事
- 更正処分してもらいました⑬(2024.11.21)
- 更正処分してもらいました⑫(2024.11.20)
- 更正処分してもらいました⑪(2024.11.19)
- 更正処分してもらいました⑩(2024.11.18)
- 更正処分してもらいました⑨(2024.11.08)
コメント