銀行が強気になってきても屈しない①
「銀行が借り換え時に金利を上げてきました!」
という声をよく聞くようになってきました。
『主要銀行の業績が向上してきた。』
『金融関連の株価が上がってきた。』
という記事も見かけます。
銀行を取り巻く環境がやや変わってきたのです。
①メガバンクが強気になってきた
メガバンクの業績が好調です。
金利の収益も上向いています。
しかしその多くは、企業側の交渉負けではないか、
と感じています。
「金利ある世界になってきた」という風潮のおかげで、
経営者の頭の中も、
「昨今、金利は上がっても仕方がない。」
との思い込みがあり、高い金利提示を安易に受け入れている、
といったことがあるのでは、と思うのです。
特にそう感じるのは、メガバンクの対応です。
メガバンクは大企業やファンド、国策的な案件等を、
相手にした融資が増えています。
もちろん、金利は以前よりは若干上がっています。
大きな金額を貸す案件が増えてきたのです。
となると、メガバンクは大型案件に顔が向くのです。
中小企業への数億円や数千万円の融資など、
金利が高ければ扱うものの、そうでなければ相手にしたくない、
といった感じになるのは当然のことなのです。
なので、メガバンクを中心に、強気の提案が増えてきた、
と感じるのです。
デフレ時でマイナス金利政策の折には、
メガバンクも地銀もほぼ同じ土俵での交渉でした。
しかし、昨今の局面では、
中小企業は規模の見合う銀行を中心に考え、
銀行交渉するべきです。
メガバンクから数億円規模の融資を受けようとしても、
高い金利の条件提示をされるだけです。
それなら、規模の見合う地元の地銀や
他府県からの越境地銀を相手に交渉するほうが、
いい条件に収まります。
ただし、それはどこまでいっても、
強い財務体質があってのことです。
業績の白黒が明確化しつつある今こそ、
銀行交渉においては、借りる側の財務体質がますます大切なのです。
(古山喜章)
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