銀行が強気になってきても屈しない②
「銀行が借り換え時に金利を上げてきました!」
という声をよく聞くようになってきました。
『主要銀行の業績が向上してきた。』
『金融関連の株価が上がってきた。』
という記事も見かけます。
銀行を取り巻く環境がやや変わってきたのです。
②平均金利をおさえておく
何事もそうですが、交渉をする際に、
相場を知っておくことはとても大切です。
銀行交渉であれば、金利の相場です。
日本銀行が1ケ月ごとの平均金利を公表しています。
『日銀 平均金利』と検索すれば、出てきます。
今のところ、最新の公表資料は2024年9月のものです。
(こちらです。)
過去6ケ月の新規融資の平均金利が記載されています。
その推移をみておくと、
上がり気味か、横這いか、などがわかります。
長期と短期で分かれていて、
メガバンク、地方銀行、第二地方銀行、
信用金庫と別に記載されています。
ここに記載されている数値が、平均の金利相場です。
平均ですから、この数値よりも高い金利もあれば、
低い金利もあるのです。
当然、財務体質が強い会社への融資金利は本来、低くなります。
それでも、銀行も駆け引きなので、
「この社長にはこの程度の金利を提示しても受けるだろう。」
と考えます。
そうなると、財務体質は高いのに金利は平均より高い、
ということも十分にありえるのです。
しかし、相場を知っていれば、
「うちの自己資本比率でその金利はないでしょう。」
と言い返すことができます。
もちろんその際に、
「○○銀行の提案は〇〇%で来ていますよ。」
と、ライバルの数字を言えればなおよしです、
それも、馬鹿正直な数字を伝える必要はありません。
時にはハッタリでもいいのです。
金利の交渉をするのであれば、
まずは日銀のデータを印刷し、いつでも見せれるように、
手元に置いてほしいのです。
(古山喜章)
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