少人数私募債を上手に使いなさい➂
中小企業の資金調達は、銀行借入だけではありません。
「少人数私募債」という方法もあるのです。
会社が発行する、社債の一種です。
経営者や身内の者がその社債を引き受け、会社にお金を貸すのです。
少人数(49人以下)を対象に発行するので、
「少人数私募債」と言われています。
➂銀行の社債は手数料の固まりです。
「銀行引き受けの社債は絶対に発行するな!」
と言い続けています。
少人数私募債も会社が発行する社債ですが、
銀行が提案してくる社債もあります。
それは、「金融機関引き受け社債」と言います。
財務状況がそこそこいい会社に、銀行が提案してきます。
「御社の財務状況は、わたくしどもの適格基準を上回る、
素晴らしい内容です。
そのような会社にだけ特別に、社債を発行いただき、
わたくしどもの銀行ですべて引き受けることが可能です。
ぜひとも、いかがでしょうか?」
と銀行が言ってくると、
資金繰りで困った経験がある中小企業の社長なら、
やはり喜んでしまいます。
そういうところが、銀行のうまさです。
とはいえ、社長も社債を良く理解できずに困惑します。
すると銀行員はさらにたたみかけます。
「金利も通常の借入より低いですし、毎月の返済もありません。
それに、わたくしどもの銀行が御社の社債を引き受けたことを
新聞にも掲載しますので、御社の社会的地位が向上しますよ。」
などと銀行員がささやくと、
そこで多くの社長がOKしてしまうのです。
しかし、実際には、
社債を発行する手数料、
新聞に掲載する手数料、
金利計算の手数料、などなど、高額の手数料が発生するのです。
銀行引き受けの社債は、手数料の固まりなのです。
そこで社長は初めて「しまった!」となるのです。
手元に残るのは、手数料の大きな借入金と、
社債発行記念のアクリルの置物だけです。
「こんなもののために…、アホなことした。」
と後悔するのです。
ところが、少人数私募債は、自前で発行し、
社長や身内が引き受けます。
発行時に使うのは、エクセルやワードでの資料作成だけです。
なんの手数料も不要です。
社長の手元にそれなりの資金があるのなら、
その資金の一部でも、
少人数私募債という形で会社へ貸し付け、
余計な手数料や金利での社外流出を防いでほしいのです。
(古山喜章)
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