黄金株より強い株式⑥
多くの会社の事業承継に関与させていただく、
オーナーには、色々なニーズがあるんだなぁ、
と感じます。
黄金株(拒否権付株式)よりも、
強い株式があります。
それが、先日のブログでご紹介した
「属人的株式」といわれるものです。
議決権については、
すでにご説明したとおりですが、
配当についても、少しご説明します。
例えば、先日、東北地方でご相談を受けた会社で、
こんなご相談を受けました。
ご夫妻からのリクエストです。
創業者はご主人、
奥様は、事務回りをサポートする立場です。
創業して30年ほど、
気付けば、グループ年商は100億円を超え、
店舗数も80店近くとなっています。
ご夫婦には、事業承継が視野に入ってきました。
後継者は、いまのところ、娘さんです
でも、まだ娘は学生を卒業して間もなく、
別の会社で働いています。
社長であるご主人からのリクエストは、
「私は、十分すぎるくらいの報酬をもらっていますが
妻は、そこまで報酬をもらっていません。
もし、私に何かあった場合には、
妻と娘だけになります。
となると、妻、もちろん、娘の収入が少なくなってしまいます。
それはちょっと・・・と思うので、
良い方法はないのでしょうか?」
「もし、ご主人がなくなったら、
奥様もしくは娘さんが株式を承継する、
そして社長になる、それで報酬をとっては?」
とお考えになる方が多いと思います。
「いえいえ、それはありえません!」
と夫婦口を揃えておっしゃるのです。
(福岡雄吉郎)

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