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2025年10月 1日 (水)

もうこんなことはやめましょう③

令和も7年目に入りました。

デフレからインフレ環境へと移行し、

AIを使うような時代になってきました。

経営環境が日々新たに進化する中、

「もうこんなことはやめたほうがいい」

ということが、経営の中にはたくさんあるのです。

 

③紙の給与明細はやめましょう

 

中小企業に今も根強く残っているのが、紙の給与明細です。

各個人がスマホやパソコンで給与明細を確認する、

という形に順次進化していますが、

まだまだ、紙の給与明細を配っている会社があります。

 

給与明細を紙で出す場合、専用の用紙が必要になります。

それを印刷し、封を閉じます。

従業員数が多ければそれなりの労力を伴います。

時には源泉徴収票など、別の紙を一緒に入れる場合もあります。

封入が完了したら、今度は各部署への発送です。

拠点や支店が多ければ、その管理者宛に届くよう手配します。

中には退職した人もいて、それは別にその個人に届くようにします。

 

これらの手間だけでも、相当の労務コストロスです。

何の付加価値も伴わない作業なのです。

各人がデータで見れるようにすれば、

これらの作業が全部なくなります。電子化すればよいのです。

 

「スマホを持っていても使い方がわからない人がいます。」

と反対する会社がありました。

ではその人だけ紙で渡せばいいのです。

そのうちに、同僚が使い方や便利さを伝えてゆき、

結局、スマホで確認できるようになります。

 

「人数が少ないので、人手でやったほうが安くつきます。」

という会社も出てきました。

それは、慣れている人がやればそうですが、人は入れ替わります。

簡単な方法に切り替えておいたほうが、引継ぎは早いです。

それに、時代遅れになってほしくないのです。

 

紙の給与明細は、手間がかかるだけです。

紙だからよかった、などということはないのです。

もし、自分の会社がいまだに紙の給与明細なら、

即刻デジタルに変えるべきです・

中小企業でDXやAIが進むか進まないかの分水嶺は、

給与明細をデジタル化できるかどうかにかかっている、

といってもおかしくない状況なのです。

 

(古山喜章)

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