もうこんなことはやめましょう①
令和も7年目に入りました。
デフレからインフレ環境へと移行し、
AIを使うような時代になってきました。
経営環境が日々新たに進化する中、
「もうこんなことはやめたほうがいい」
ということが、経営の中にはたくさんあるのです。
①ISOはもうやめましょう
90年代後半にやたらとブームになったのが、ISOです。
私が所属した会社でも早々にISOを取得し、
私自身が事務局をしていました。
部下も2名いて、3名体制でISOの仕組みを整え、
工場でのISOを取得しました。
思い出しただけでも、かなりの業務量です。
しかし、実際に関係する社員を含めて、
ISOを活用していた、というのは、3年くらいでしょうか。
管理資料の多さ、手間のかかり具合に、
じわじわと関係する各部署が息切れしていきました。
管理強化のためのISOがいつしか、
審査を無事に終えるためのISOになっていったのです。
結局、10年弱でISOをやめたのでした。
ISOを取得している多くの顧問先を見ていても、
概ね同様のように思えてしかたがありません。
いまもISOを活用できている、
という中小企業は少ないように感じるのです。
何せ、
30年ほど前にブームになり始めた管理システムです。
かなり頻繁に仕組みをアップデートしないと、
現状のやり方に対応しきれないはずです。
それに、やはり手間がかかることは変わりません。
惰性で続けるくらいなら、やめたほうがよいのです。
ISOを辞めて、必要なものだけうまく残して
管理の仕組みにすればいいのです。
「ISOを取らないと仕事が取れません!」
という時代もありましたが、今はそんなこともなくなりました。
どのような管理体制を敷いているのかが問われるものの、
ISOでないとダメ、ということはなくなりました。
なんとなくISOを続けているのなら、もうやめましょう。
(古山喜章)
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