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2025年10月 9日 (木)

なぜ、期ズレが起こるのか?④

9月決算の会社で、

工事完了が令和7年10月8日だったとします。

物件の引渡書、検収書の日付は、

当然ながら、令和7年10月8日で受け取ります。

 

これを、令和7年9月期の決算で処理をしてしまうと、

期ズレになります。税務調査で否認されます。

なぜなら、引渡書、検収書の日付が10月8日だからです。

 

と、ここで、頭をはたらかせる経営者は、

一歩先を考えます。

 

「それなら、引渡書、検収書の日付を、

9月30日にしてしまおう」と。

 

業者に通知します。

 

「今期の決算で処理したいから、

工事が終わっていなくても、

終わったことにしてくれ」と。

 

建設業者、納入業者からすると、

お金をくれる発注者、得意先なわけですから、

う~ん、、、と思いながらも、

協力はしてくれます。

 

これは、書類の「改ざん」となります。

 

こうなると、外見上は、

期末ギリギリの完成ではありますが、

立派に、今期の工事となるわけです。

 

しかし、税務調査となると、

たいがい、これは見つかります。

 

書類上を整えても、

調査官には、“におう”のです。

 

調査官は、反面調査といって、

設備を納入した業者、建設業者に調査に行きます。

そうすると、全て包み隠さず明らかになり、

 

取引を仮装していた、ということで、

「重加算税」となってしまうのです。

 

やってはいけない、と分かりながらも、

「まぁ、大丈夫だろう」といって、

ついつい、これをやってしまうのが、

人間なのです。

 

しかし、そもそも、なぜ、こうなってしまうのか、

こうならないようにするには、どうしたらよいのでしょうか?

 

(福岡雄吉郎)

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