中小企業の元社長は必ず困った老人になるのか?⑥
6.老いた社長は このように対処せよ
私の主宰する後継社長塾に、
雑誌「財界」の主幹の60歳近い三鬼陽之助氏と
35人抜きで社長になったパソナニックの山下俊彦氏
を招いて対談したことがありました。
三鬼氏 「山下さん 松下幸之助氏は、出社されてお会いになることがあるのですか?」
山下氏 「はい!月に1.2度 出社されて もちろん、会長室に参ります」
三鬼氏 「幸之助氏は いろいろと意見やアドバイスをなさるのですか?」
山下氏 「勿論、いろいろとご教示頂き,指示もいただきます」
三鬼氏 「幸之助氏の指示通り 動くのですか?」
山下氏 「一生懸命に心して聞きますが、その通りとは・・・」
三鬼氏 「真面目に聞いても、聞き流すのがいいかと」
三鬼陽之助氏の発言は、私にはびっくりでありました。
経営の神様の松下幸之助氏のアドバイスを真面目に聞いても実行するな!
自分の責任、利益を出すベストの道を進みなさいと仰るのである。
古い時代を歩み闘ってきた老経営者は、時に時代遅れになっています。
しかし、自分が造った会社、会社の行方が心配でならない。
どうしても口を挿みたくなるのです。
まわりの幹部たちも「ずれている」と感じている。
そんな時 すぐに反発・反論してはいけないのです。
「Yes! Yes! Yes!」でゆくのです。
しかし、実行はすぐには進めてはならないのです。
三鬼陽之助氏の言葉ではありませんが、
その時私は、功労者の老経営者との接し方としてまとめました。
・常に尊敬心を持って、
同じ言葉を繰り返しても修行の気持ちで辛抱して聞く。
・常に「はい」「わかりました」の是認から入り「NO!」は避ける。
時間が経てば言ったことを忘れてくれるのです。
・自分たちに「反感心」を持たれないように心掛け、
老人を自分の味方にする。「ジジ転がし術」を身につける。
・年を取ると独断に陥り、自分の意見と会わない人、
自分に敬意を払わない人は敵となり、会社相続にとって、
とんでもない事件が発生する。
・家族の者も前述したように尊敬言葉を使い、
あと10年もこの世にいない人なので、やさしく接する事。
(井上和弘)
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